内容説明
縁切り寺の御用宿を舞台にした「隅田川御用帳」、江戸では珍しい女性医師を主人公に据えた「藍染袴お匙帖」、“窓際同心”の活躍を描いた「橋廻り同心・平七郎控」、行方知れずになった妻を捜し出す浪人のシリーズ「浄瑠璃長屋春秋記」。人気時代作家・藤原緋沙子の代表シリーズといえる作品の「一篇」を集めた、傑作ダイジェスト。愛読者も、未読の方にもお勧めです。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。2002年、「隅田川御用帳」シリーズで小説家デビュー。文庫書下ろし時代小説で絶大な人気を得る。’13年、「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。また、実話に基づいて書かれた『番神の梅』(徳間書店)が話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
66
江戸は深川の縁切り寺・慶光寺の御用宿を舞台にした「隅田川御用帳」、窓際同心の活躍を描いた「橋廻り同心・平七郎控」、女性医師を主人公に据えた「藍染袴お匙帖」、失踪した妻を探すために江戸へ出てきた青柳新八郎の活躍を描いた「浄瑠璃長屋春秋記」。人気時代作家・藤原緋沙子の代表シリーズから、それぞれ一篇を収録したものです。→2023/02/09
ひさか
21
裁きの宿:2016年6月光文社文庫雁の宿隅田川御用帳1、桜散る:2004年06月祥伝社文庫恋椿橋周り同心・平七郎控1、別れ烏:2005年8月双葉文庫雁渡し藍染袴お匙帖2、盗まれた亀:2020年2月小学館文庫照り柿浄瑠璃長屋春秋記1、の4つの短編を2022年12月光文社時代小説文庫から刊行。著者あとがきによればデビュー20年だそうで、傑作ダイジェスト(と言っても各シリーズからの単純抜き出しだが)というのはタイムリー。作品の素性が良く、立派な読み本になつたのは嬉しい。未読の浄瑠璃長屋春秋記を読もうと思う。2023/01/27
ごへいもち
7
「裁きの宿」(「隅田川御用帳シリーズ」) 「桜散る」(「橋廻り同心・平七郎控シリーズ」) 「別れ烏」(「藍染袴お匙帖シリーズ」) 「盗まれた亀」(「浄瑠璃長屋春秋記シリーズ」)2023/07/03
犬養三千代
6
江戸物の定番。人情、闘いなど満載。縁切り寺、女性医師、武士、浪人と様々な階層の人々を扱った佳品。魅力的な女性、颯爽とした浪人に混じり悪どいごろつきも。次の作品も読みたい。2024/11/09
mamaichi
1
☆3.52023/08/09