内容説明
天明八年の正月、吉原にある引手茶屋の沽券が次々売り渡される事態が発生。吉原乗っ取りを懸念する会所の面々と神守幹次郎は、店を売り姿を消した茶屋夫婦の行方を追うことに。やがて幹次郎たちは、巨漢の武芸者を引き連れ、沽券を買い集める黒幕の年寄りに辿り着く。吉原乗っ取りを策する真の狙いは何か?敵を追い、決戦は真鶴の海、船戦へと持ち込まれる!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
64
決定版・吉原裏同心「沽券」10巻。吉原炎上に伴い吉原にある引手茶屋の沽券(土地や家屋などの財産を売買する際、売り手から買い手に渡される売買成立の証文)を買取、吉原を乗っ取ろうとする敵との戦い、船戦もあり面白かったです。 甚吉さんしっかりしてきましたね。2022/12/09
Happy
2
沽券って登記簿みたいなものかしら?商い世伝でもこれでひどい目に合わされましたよね。焼け落ちた吉原の再建が難しい店と才覚を表しのし上がって行く店の明暗が分かれる。仮宅中は場所も広がり見回り大変そう。2022/12/01
へたれのけい
1
今巻は多少雑な読み方になってしまいました。もっと楽しみながら読まないと勿体ないよ。反省。2025/05/08