出版社内容情報
汀女と幹次郎が墓参りで出会った元・遊女の音葉。彼女が胸に隠し持っていた文(手紙)から、大騒動が始まる。
内容説明
神守幹次郎と汀女が吉原会所に雇われ、一年余が過ぎた。弥生三月、吉原に桜が舞う季節、女たちの想いと生き様が廓を揺るがす。信じた男に裏切られた遊女、友の無念を晴らすため抜けた廓に舞い戻った女、金子のために命を散らす女。必死で生きる女たちを翻弄する悪党に裏同心と仲間たちは立ち向かう。花と咲き誇り、また枯れ落ちる吉原の女たちを秘剣で救えるか。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りゅうのすけ
5
とても面白かったです。吉原という閉鎖的な世界の多様な難事を解決していく…ドラマの必殺シリーズみたいで痛快です。人間の欲望のるつぼの中でいろいろなことが起こる…いつの時代もありますね。2025/05/14
へたれのけい
2
いばり組だけが記憶にありました。なにしろ記憶に残るような中身ですから。2025/05/04
Happy
2
年季をあけて幸せになれる女郎とだまされて自殺を選ぶ女郎。初花、年明け最初に咲く花なら梅かな?と思うんだけど四季は春から始まるから桜なのですね。初花、姥桜、葉桜色々あれどやはり日本人の心を奪う花に間違いない。2022/11/20