出版社内容情報
吉原に最後に残った揚屋の主が、反田沼意次の老中と結託。「見番」を巻き込んで吉原乗っ取りを謀る。幹次郎が騒動につける始末とは。
内容説明
天明六年、将軍家治の逝去により、老中・田沼意次が失脚、吉原遊廓は閉門停止となった。そんな折り、廓内でお針の女が殺され、用心棒・神守幹次郎は、現場に残された謎の石礫から意外な下手人に迫る。さらに、芸者衆を束ね監督する見番頭取が怪しい動きを見せ、大物による吉原乗っ取りの企みが明らかになる。やがて卑劣な魔の手は幹次郎の妻・汀女に伸びて―。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jima
8
廓内でお針の女が殺される。また、大物による吉原乗っ取りの企みが。2023/01/24
りゅうのすけ
3
メインキャラクターの夫婦二人に絡むことが起こり…ハラハラしながら読んでました。吉原の歴史や背景・仕組みなどをよく知らないのでわからないところもありますが…続編を読みながら学習します。2025/04/09
こけこ
2
汀女、かっこいい。読了後は、とても爽やか。2024/03/18
atsut101
1
吉原の郭内でお針の女が殺害される。そこから、吉原内での権力争いが明らかに。汀女を人質に取られ、神守幹次郎は吉原会所の面々と救出に向かう。面白かった。2025/07/27
へたれのけい
1
敵役が結構頑張る。最後の爺様の出世がピリリと利いてる。2025/05/02