出版社内容情報
馬喰町にある公事宿「巴屋」には困難な頼まれごとが持ち込まれる。瞬息の剣は、悪徳庄屋と代官を追い込むことができるのか。
内容説明
公事宿『巴屋』に呉服屋『角菱屋』の主が、旗本に貸した五十両を返してもらう方法はないかと相談がきた。巴屋主の彦兵衛は、出入物吟味人の日暮左近にその一件を依頼する。調べを進める左近に次々と新たな「事件」が持ち込まれ、周りには裏柳生の忍びと仙台藩の忍び黒脛巾組の影が。壮絶な忍び同士の殺し合いの結末とは…。迫力の剣戟に人情が香るシリーズ第十二弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマの脚本家、監督として活躍後、時代小説家としてデビューし、一躍人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
75
忍びvs忍びの戦いが…。公事宿巴屋の主・彦兵衛に救われ巴屋の出入物吟味人になっている凄腕の元秩父忍びの日暮左近の物語です。此度は、仙台藩の抜け荷を疑う大目付・笠原主水正が、柳生藩の裏柳生の忍びに探索を命じると、それを阻止するために仙台藩は、黒脛巾組の忍びを使って防ぎます。両者が激しく戦っている時に、巴屋に錺職人の文七の女房から夫の捜索の依頼がありました。左近が文七を探し出すと、文七は、仙台藩の屋敷で抜け荷で取得した珊瑚、瑪瑙などの宝石を使って簪、帯留めなどを作っていました。🌿続く→2022/03/04
とし
69
日暮左近事件帖 (無駄死に)12巻。呉服屋の角菱屋が旗本に貸し付けた金子を返してもらう相談を巴屋に持ち込んだことから左近は、柳生藩の裏柳生忍びと、仙台藩黒脛巾組の忍びとの争いに巻き込まれる事に、剣は瞬速無明斬刃無明刀が冴えましたね。 2022/03/24
ekoeko
3
12巻目。裏柳生の忍びと仙台藩の忍び黒脛巾組の忍び同士の殺し合い。本当に無駄死。2022/03/25