光文社文庫<br> 平場の月

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光文社文庫
平場の月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334792657
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる―。第32回山本周五郎賞受賞作、文庫化。

内容説明

須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。五十年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞作!

著者等紹介

朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、’04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞受賞。’09年に『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。’17年、『満潮』で第30回山本周五郎賞候補、’19年、『平場の月』で第161回直木賞候補、第32回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さてさて

241
『秘密の思い出も共有しているというのもよかった。晩年感がふとよぎる歳で再会した「異性」は、十五歳の面影を残しているものの、虹色の好意を友情と呼ぶほどには熟れている』。中学時代に『ひとつきり』の思い出を共有する青砥と須藤の偶然の再会から始まるこの作品。そこには五十を過ぎたからこそ築ける”大人の恋の物語”が描かれていました。朝倉さんの独特な比喩表現に惹かれるこの作品。冒頭に結末が明かされる物語に複雑な思いが湧き上がるこの作品。生活臭がリアルに漂う物語の中にリアルな大人の恋愛の姿がふっと浮かび上がる作品でした。2025/01/19

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

161
50代の恋。自分が二十歳位のときなら、おえー、って感じだったかもしれないけど、いざこの歳になってみると、んっ?あってもおかしくないかも…と。「この人と生きていきたい」、に年齢なんて関係ない気がするし。はじめから結果が分かっている物語なだけに、妙におどけてかっ跳んだ会話との対比が逆に妙に切ない。待ちきれない時間と、もうすでに行きつくことのないその日。この状況で一年後の約束は残酷すぎた…。2021/12/02

エドワード

131
青砥健将は、腫瘍の検査で訪れた病院で、中学校の同級生、須藤葉子と再会する。青砥は離婚を経験、須藤は夫に先立たれた。五十歳の二人が、中学生に戻ったような恋をする。ところが須藤も大腸癌に冒されていた。須藤を思いやる青砥、青砥に惹かれながら、引け目を感じる須藤。「この人と生きていきたい」「ちょうどいいしあわせ」ほぼ二人のセリフで綴られる二人芝居。全編に溢れる静かな情感。冒頭で須藤の運命が明かされているのが哀しい。駐車場の隅に植えられたハーブのような、市井のささやかな人情、もののあはれ、とはこのようなものだな。2021/12/04

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

113
朝倉さん、初読みでした。偶然にも中学の同級生須藤と再会した青砥。そこからゆっくりとした二人の付き合いが始まる。50代、老いらくの恋と言うほどではないが、熱く燃えるような歳でもない大人の恋。恐らく若い頃に読んだら「うわー、これ無理!」と投げ出しただろう。冒頭で結末がわかっているのにじっくりと読んでしまうのは私もそれなりに歳を重ねたからだろう。人を好きになると言う気持ちはいくつになっても無くならない。しんみりとした大人の恋でした。★★★+2021/12/19

ふう

102
読み終えて時間がたつほどに切なさがつのる物語です。自分で選び歩んできた道のりなのに、人はなかなか幸せだと思う場所にたどり着けません。やっとたどり着けたと思ったのに、指の間から落ちていく砂のように、握りしめることのできないまま消えてしまいました。ささやかな、ささやかな「夢のようなこと」は、夢のまま遠くへ去ってしまいました。こんな愛の形もあるのだと、男の思いも女の思いも悲しすぎて、感想を書いている今も涙がこみ上げてきます。2022/01/18

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