出版社内容情報
様々なお客が語る事件に、マスターが見せる名推理。好みのお酒を片手に読みたくなるミステリー登場!
内容説明
ここは仙台のバー。ローカル誌の記者が、一週間ほど前の事件を思い出しバーテンダーに語り出した。―三ヶ月前に取材をした医師が殺されたと知り合いの新聞記者から連絡が来た。現場に駆け付けると、微かに燻製のような匂いが漂ってくる。この香りは一体―?(「何故、死体はオクトモアで濡れていたのか?」)話を聞いたバーテンダーが真相を解き明かす!
著者等紹介
三沢陽一[ミサワヨウイチ]
1980年長野県生まれ。東北大学SF・推理小説研究会出身。2013年、第3回アガサ・クリスティー賞を受賞し、受賞作を改題した『致死量未満の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
54
のんべに刺さる表紙ビジュアルとタイトルが平積みで目に留まり、即買いしてしまった。著名な、あるいは知る人ぞ知るシングルモルト・スコッチを絡めた、安楽椅子ものホワイダニットミステリ。『謎解きはディナーのあとで』系とでも言うべきなのかな?読んだ事ないけどw。壁投げ本ではないけれど良かったて程でもなし。事件が半端にショボいし、ホワイが分かっても響かないし、探偵役バーテンダーへの褒め描写がしつこい。想像だけれど、仙台の街にモデルとなるバーがあって、作者がそのバーと店主が大好き❤️なんだろうなぁと感じた(^_^;)。2022/01/31
venturingbeyond
36
宿泊中のホテルと花園ラグビー場(大会役員)への電車移動の時間に読了。ミステリーとしての完成度はそれほどではないものの、安楽椅子探偵役のバーテンダー安藤のキャラクター造形はなかなか秀逸。アイラ愛好者としては、こんなバーが近所にあればと思いながら読み終えました。2023/12/27
み
25
ジャケ読みした作品。バーのマスターの推理よか、ウイスキーの蘊蓄がスゴイかった^ ^2022/04/08
ちゃも
20
ウィスキーは詳しくはないけれど、酒というのはどんなものであっても、歴史や背景が奥深く、それを知るだけでも楽しかったです(^-^)仙台が舞台なので、身近に感じられて、それもまた楽しかった(^_^)でてくるウィスキーはマッカランしか知らなかったけど、どれも飲んでみたくなりました。たかがウィスキー、されどウィスキー🍷ウィスキーのためにそこまでするのか…という怖さのようなものはありましたが、人の心なんて無限の闇のようなものですからね〜お酒は楽しく飲みましょう(*^^*)2021/11/22
rosetta
19
★★✭✩✩短編のタイトルを見てプロの自分も見たことの無いような幻のウイスキーの名前に涎垂れる思いで手にしたら、『致死量未満の殺人』でアガクリ賞取ったあの作家じゃないか。あの文体大嫌いなんだよなと思って読んだらやはり、俺言葉知ってるんだぜと鼻にかけたようなに厨二病でなろう作家のようなムカつく文体は健在。ウイスキーやバーについて書かれていることはかなりのレベルで納得出来るものだけに残念。こんな文体でしか書けないのかね。安楽椅子探偵ものとしても読者を満足させる説得力を持つものでは無い。2021/11/10