出版社内容情報
北海道の超ローカル駅にあるロッジのオーナーとなった美月の初めての夏を描く、人気シリーズ第3弾!
内容説明
心浮きたつ北海道のつかの間の夏。コテージ比羅夫は連日満室で、オーナーの美月はコックの亮と忙しくも充実した日々を送っていた。そんな中、リピーターのカップルが、いつもと違って会話が弾まずぎこちない様子なのに気づく。心配した美月は事情を聞きだすのだが…。新米コテージ・オーナーの、元気いっぱいの北海道ライフを描く、好評シリーズ第三弾!
著者等紹介
豊田巧[トヨダタクミ]
1967年大阪府生まれ。ゲームメーカーで電車運転ゲームなどの宣伝プロデューサーを務めるかたわら、2009年『鉄子のDNA』(小学館101新書)で作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
199
シリーズ第3弾。前作は旅小説になっちゃって脱線したけど、今作はしっかり“コテージひらふ”を舞台にしたお仕事小説。リピーターのカップル、父娘の宿泊客がメイン。カップルも父娘、どちらもぎこちなさ。美月の真心?のおかげで解決というべきか。とりあえず良かったね。それにしても、美月は酒が強そうだ。亮の料理を食べながら、亮も加えて一緒に飲んでみたい。ラストは微笑ましい。幸あれと応援したくなりました。道産子の自分としては、ぜひ北海道に足を運んで広大な自然を楽しみ、料理を堪能してほしい。そう思わせるシリーズです。2021/08/09
おしゃべりメガネ
134
気がつけばシリーズ第3弾となりました。オーナーであり、スタッフでもある主人公「美月」の手際もだいぶ良くなってきたようで、読んでいてだいぶ安心感があります。しかし、個人的にはやっぱり彼女の決めセリフ「真心こめて〜」にハマれず、なぜかちょっとひいてしまう自分が。本作は大きく分けて2つの話が書かれており、どちらも「美月」ならではの展開になっています。ちょっと寂しく感じたのは「亮」の出番が少なく感じたコトかなと。それにしても本作を読むと改めて北海道の良さが伝わり、北海道に生まれ育って良かったなぁと感じています。2021/08/09
machi☺︎︎゛
106
何やかんやでこのシリーズ面白くて第三弾。美月がコテージ比羅夫のオーナーになって約一年。コックの亮とも少しずつ距離が縮まっていき、充実した日々を過ごす。今回のお客さんは遠距離恋愛中のカップルと父子家庭の親子。カップルの向日葵の話は感動的だったし親子の男親と娘の難しい関係も何か思い出すものがあり良かった。2022/06/27
みかん🍊
92
駅に泊まるコテージ比羅夫シリーズも3作目、美月も1年近くが経ち仕事にも慣れて来た今回は夏の比羅夫、札幌からと函館からやってくるリピーターカップルの話と羊蹄山の登山のためやってきた父娘の話、彼らの話を聞き寄り添い最高のサービスを務める美月たち、非日常と自然と美味しい食材のコテージに行ってみたくなる。2021/09/24
相田うえお
91
★★★★★22110【駅に泊まろう! コテージひらふの短い夏(豊田巧さん)k】シリーズ3作目にもなるといつものメンバーが登場する度に知り合いに再会した様な?懐かしい様な?そんな気持ちになりますね。今回も良かった!当方、このシリーズに完全にハマったかも。作品内に『美味しいものを食べたとき、人は「おいしい!」とだけしか言葉が出てこない』みたいな事が書かれてましたが、ほんとそう思います。『食レポじゃないんだから〜』これも分かる〜。旨めぇ〜ものを目の前にしてブツブツ講釈垂れたりウンチク語ってる場合じゃないよね。2022/11/29