出版社内容情報
千葉の食堂「ちびねこ亭」。そこで亡くなった人との思い出のメニューを出してもらうと、ひとときの再会を果たせるのだという。
内容説明
「バカ、死んじゃえ」。夫の保と喧嘩した陽葵は、出勤する彼にひどい言葉を投げつけてしまった。その日、夫は事故に遭い、生きて帰ることはなかった―。悔やんでも悔やみきれない最後の別れ。陽葵は、亡くなった人ともう一度だけ会えるという千葉の内房にある食堂へとやって来るのだが…。人々の切ない想いに涙がとまらない、温かくて優しい連作短編集第三弾。
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
1972年千葉県生まれ。2010年、第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー。多くの時代小説の人気シリーズ作品を執筆している。時代小説以外の作品もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
70
シリーズ3作目。住んでる街が舞台なのは本当に嬉しい。ただ実際は数年前の雰囲気だと思う。不景気の波に飲まれ製鉄所もアップアップしてるし、お祭りもコロナのせいだけではなく数年開催されていないのでこの小さな街も人口の減少もあって、色んなものが廃れつつ寂しい限りです。もちろん物語なのでそこを突っ込んでも仕方ないのは分かっていますよ(苦笑)。千葉の名物がたくさん紹介されて多くの人達に、あ〜コロナ禍が落ち着いたら行ってみたい!と感じて貰えると良いな〜。何よりも住んでるこの街が大好きなので!2021/08/02
あかは
43
今回は今まで読んだ2冊よりも心に沁みる内容が多かったです。ほんと、どこで揺さぶられるかわからないから、うっかり電車の中とかで読めないです。人の数だけ人生があるものだけれど、ちびねこ亭を訪れる人も様々。それを紡ぎ出せる作者はすごいと思います。相変わらずちびの鳴き方はかわいい。2023/03/12
ぽろん
40
いつの間にか3巻目。このシリーズ、やっぱり、切ないなあ。2021/10/16
よっしー
26
今回も死者に会いたい様々な人が登場。病でなくとも、突然の事故や天災に捲き込まれないとも限らない今日この頃…。大切な人と一緒に過ごせる時を当たり前ではなく大切な物として過ごさないといけないなと感じました。ただ、それが中々に難しいのですが…。2023/04/29
おれんじぺこ♪(15年生)
24
電車移動で読了。なんか既読感あるなぁ・・・アンソロジーで読んだのかなと思ったけど、レビュー書こうとして再再読に気づく💀私の記憶力のなさが怖すぎる←感想ではない・・2023/03/25