出版社内容情報
浅見家のお手伝いさんとしてちょくちょく浅見光彦シリーズに登場する、須美ちゃん。実は彼女も日常の謎を解決する名探偵だった!?
内容説明
吉田須美子は、友人である生花店の小松原育代から、不思議な花の買い方をする紳士がいると聞いた。この紳士、同じ市民講座を受講した顔見知りで、育代には少し気になる存在のよう。花の種類も本数もばらばらなのは、何かの暗号だと気づいた須美子は…。(「花を買う男」)ご存知、あの浅見家の須美ちゃんが、名探偵「光彦坊っちゃま」もびっくりの大活躍!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
152
浅見光彦シリーズの“名脇役”須美ちゃん(=浅見家の住み込みのお手伝いさんである吉田須美子)が、地元商店街で発生する様々な謎を見事解決!?…という、シリーズ番外編。「花鳥風月」をテーマにした4つのエピソードを通じて、生花店「花春」を起点に“人の輪”がどんどん広がっていく…という形になっており、連作短編集としての構成は実によく考えられていると思います!ミステリーとしては“ご都合主義”な印象が否めませんが(苦笑)…須美子や「花春」の育代ら各キャラが魅力的でほっこりしますね。もちろん、光彦や雪江も登場しますよ♪︎2021/07/03
タイ子
96
浅見光彦さんちのお手伝いさん、須美ちゃんてフルネームが吉田須美子って言うんだ。主役が須美ちゃんなので浅見さんと違ってどんな名探偵ぶりを発揮してくれるのかと思いきや、どれも人と人とを繋ぐ解決後には心が優しくなれるような話でした。花屋の友人と大学の非常勤講師とのキューピッド役を務めたり、オカメインコの謎を解いたり、幼馴染みを死なせてしまった悔いをずっと背負って生きてきた男性に奇跡のようなめぐり逢いがあったり…。お手伝いさんとしか知らなかった須美ちゃんの別の顔が伺える連作短編集。2022/07/11
ミーママ
52
図書館の本📚 須美ちゃん優しくてかわいらしい‼️ そんな人柄が出ていて読んでいてホンワカしました‼️ 2021-1182021/11/02
のんちゃん
47
内田康夫先生の浅見光彦シリーズの浅見家のお手伝いさんである須美ちゃんが、浅見家の近くの商店街を中心に、日常の謎を解くミステリー作品。浅見光彦ファンクラブの会報に載ったもので、内田先生公認の作品。浅見光彦シリーズは30年位前、夫が友人から借りてきたのがきっかけで、沢山読んだ。ここの所ご無沙汰だったが、暫くぶりに浅見家、またその周辺の空気を感じる事ができ楽しかった。この間、内田先生も鬼籍に入られたんだよなぁとしみじみ。本作は軽い読み物として肩肘張らずに読める一冊。2022/02/26
Kana
31
浅見光彦シリーズでお馴染み、浅見家のお手伝いの須美ちゃん。商店街の花屋さんで街のちょっとした事件を解決してしまう。須美ちゃんの話をもっと読みたい。2021/06/30