出版社内容情報
好調が続く「研ぎ師人情始末」決定版の第八弾。書下ろしで続々刊行の「隠密船頭」とともに人気は固い作家の代表作。
内容説明
研ぎ師・荒金菊之助の長屋に訳ありそうな老齢の武士が越してきた。従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心横山秀蔵から飲み屋の女将殺しの探索を頼まれ動きだした菊之助だったが、その武士に殺しの嫌疑がかかっていると知る。武士は本当に下手人なのか―。お人好しで直心影流の遣い手、荒金菊之助が活躍する稲葉稔の原点シリーズ決定版、度肝を抜くラストが待つ第八弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー。2020年、光文社文庫から刊行している「隠密船頭」シリーズが第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
40
面白かったです。事件が起きたと思えば、事件に関わりを持つ女性に恋をする。探索に奔ったが故に一目惚れということもあるのですね。2021/12/04
Suzu
0
研ぎ師人情始末シリーズ第8弾。菊之助の住む長屋に越してきた武士に飲み屋の女将殺しの疑いがかけられていた。真犯人を探すために次郎とともに動き出す。次郎は事件関係者のおさちに一目惚れ。それはいいが探索に支障が出てる時点でまだまだだなと感じる。度肝を抜くラストが待つって、それは春枝と倉内幸之助のことか?驚いたけど度肝を抜くってほどでもない。それにしても春枝、本当にそれでいいのか?半分ストーカーみたいな男だが。ま、本人がいいなら構わないが。そして次巻に進む。2023/09/30