内容説明
日常の中の、小さな謎。心に引っかかった、昔の記憶。失くしてしまったものの行方。胸に秘めた、誰にも言えない秘密。そんな謎や秘密を抱えた五人が出会うのは、なんとも「謎すぎる」ぶたのぬいぐるみ、山崎ぶたぶた。小さくてピンク色で、かわいいけど、実は名探偵って、本当!?―本当なのだ。悩みを解決するヒントをくれるんだって。心温まる謎解き、五編を収録。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
87
今までのぶたぶたシリーズのスピンオフ的作品でした。日常の謎をゆるく解決するのはいつものぶたぶたさん。コロナの話もあるので、ぶたぶたさんがどこかにいるような気持ちになりました。2021/02/01
美登利
83
ぶたぶたシリーズはコンプリートしているのですがまだ積読のままの本も。でも一番新しいこの本を読んでしまいました。今回のぶたぶたさんは文壇カフェのマスターだったり海の家を出していたり、ホテルのバトラーだったり、お医者さんだったりと忙しい。どうやら過去のお話のスピンオフみたいです。だから何だかこの話知ってるような?と思ったわけです。海の家のかき氷、今はまだ寒いけれど暑くなって来たら食べた〜いってきっとなるだろうなと。最初のお話が良かった!今は家の電話にFAX機能ってほぼ必要ないから知らない人もいるんだよね。2021/03/15
hirune
80
ぶたぶたさん、探偵事務所を開いたわけではありません😄なんかお話の設定はいろいろだけど全て懐かしいものばかりで、その世界観の中で問題を抱えた人達がぶたぶたさんの誠実な人柄と親切な対応で少しだけ心が軽くなり前向きになれる…という感じでした。そしてぶたぶたさんの世界にもコロナ禍が!(>_<)ぶたぶたさんは今現在を生きるぬいぐるみだったんですね〜と思うとちょっとだけびっくり😅2021/06/25
りゅう☆
79
元編集者で文壇カフェマスター、ホテルのバトラー、海の近くのカフェオーナー、手術もこなすお医者さん、スクールカウンセラー。いつの間にかぶたぶたさんに悩みを打ち明け、気付いたら前向きになる。新人小説家が分からない悪魔の正体を知ってたり、置き去りの子供時代を取り戻せたり、音信不通の友人をレモンパイかき氷で検索したり、ぬいぐるみ専門病院を教えてくれたり、自分の世界を広げてくれたり。「名探偵」確かにちょっとした謎解きにワクワク。職業に既視感あったのはスピンオフだからなのね。元の作品のぶたぶたさんを探してみようっと。2023/10/12
ネムコ
72
歴代(?)のぶたぶたが再登場! 特に、お気に入りの「ぶたぶたのいる場所」のホテルのバトラーのぶたぶたに再会できたのが嬉しかった💕 ぶたぶたさんと言えば料理!だけど、医者やカウンターもやってたなぁ、と懐かしかったです。こんな風に以前の作品のスピンオフ集もまた読みたいです。2021/01/19