内容説明
研ぎ師の荒金菊之助は、従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心横山秀蔵から、札差江橋屋の息子音吉が攫われた件で探索を頼まれる。必死の探索も虚しく、音吉は遺体で見つかる。音吉殺しの下手人に一向に辿り着けない菊之助は、妻お志津の一言から、事件の糸口を掴むことに―。お人好しで直心影流の遣い手、荒金菊之助が活躍する稲葉稔の原点シリーズ決定版第七弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー。2020年、光文社文庫から刊行している「隠密船頭」シリーズが第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犀門
3
No.072★★★★★今回は秀蔵がしくじりを犯し、下手人探しも酷く難航。菊之助もなかなか解決の糸口が掴めないが、愛妻お志津の一言で光明が。はい、こんな流れも悪くないですね。2021/06/26
TM
0
川西図書館2025/07/09
Suzu
0
研ぎ師人情始末シリーズ第7弾。札差屋の息子の誘拐事件。菊之助が8年前に助けた人攫いに攫われそうになってた少女が成人し再会。彼女の抱える過去。2つの物語が展開していく。女の勘は侮れない。それにしても最初は純粋に音吉の仇を討つとしていた石神にはガッカリだよ。そして玉亭の主夫婦の懐の深いこと。おてると弥吉もおしどり夫婦になってほしい。いやきっとなるのだろう。そして次巻を読む。2023/02/12
goodchoice
0
今回は菊之助よりお志津の勘が事件解決に導く。やっぱり女の勘は恐ろしい。2020/11/27