内容説明
アマゾンの奥地に調査に向かった日本の研究者たちが、未知の民族を発見した。驚くことに、彼らのDNAはホモ・サピエンスとは大きく異なるものだった!別種の人類発見に沸く調査団だったが、研究者の一人が殺される。犯人はどうやら仲間の中にいるようで―!アッと驚く怒涛の展開で読者を翻弄するノンストップ・ミステリーの驚愕の結末とは!?
著者等紹介
鳥飼否宇[トリカイヒウ]
1960年福岡県生まれ。九州大学理学部生物学科卒業。18年の出版社勤務を経て、2000年に奄美大島に移住。’01年、『中空』が第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。’16年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mr.lupin
28
アマゾンの奥地に調査に向かった日本の研究者たちが、未知の民族を発見した。驚くことに、彼らのDNAはホモサピエンスとは大きく異なるものだった!序盤は中々と面白くスピーディーな展開だったが、中盤からはミステリーなんだけど、今一つのめり込む事ができなかった。また最後もちょっと呆気ない感じかな。他の方のレビューを拝読して、ちょっと期待をし過ぎたかな。そんな感じの一冊だった。⭐⭐★★★2025/04/05
Tomomi Yazaki
24
隠蔽種。とても興味を駆り立てられる言葉。物語は南米の未知の原住民の発見から始まった。そこに辿り着くまでの過程が余りにも早く、その後の展開も人が次々に死んでゆくミステリー小説のような流れに、幾ばくかの消沈を覚える。しかーし、しかし。そこで諦めずに読み進めれば人類の、そして日本人の秘密が明らかになる壮大なスケールの小説に目が離せなくなる!荒唐無稽なようだけど、理論的な内容にはもしかして・・・いや、そんなこと、絶対にあり得ない!アリエナイ!!2020/11/13
おうつき
22
ホモ・サピエンスとはDNAの異なる別種の人類を発見した調査団の間で起きる殺人を描いたのが最初の章。そこまで読んでラストを予想できる人はおそらくいないのではないかと思う程の衝撃的な展開の連続だった。この作家の作品は死と砂時計しか読んだ事が無かったので、振り幅の大きさにも驚かされた。久しぶりにド直球のバカミスを読む事ができた。2020/12/18
yumiDON
18
アマゾンの奥地で暮らしているという別種の人類の調査に向かう日谷教授を始めとする調査団。キズキ族の集落で発見される事実やその結末にも驚かされて第一話からこれか!と笑ってしまうのは、流石の鳥飼さん。2話、3話と変わっていく展開に振り回されて迎えるラストは、この流れだからこそ人物達の置かれた状況によって思うところは様々なのだろう。遺伝子の神秘とはよく言ったものだが、私達の預かり知らぬとても大きな高次元の力は存在するのだろう。 タイトルから勝手に陰謀論的なものを想像していたが、「隠蔽種」は学術的な用語でした。2025/03/29
きっしぃ
17
急に再読してみる。 鳥飼否宇、天才だな。2023/11/10