内容説明
愛娘の紬が攫われたと報せを受けた道中奉行副役の水城聡四郎は大坂から江戸へ急ぐ。一方、水城家の災難をきっかけに、幕府、江戸の闇と多彩な勢力が蠢き出す。当主の娘が攫われた水城家では、連日必死の捜索にもかかわらず、紬の行方は知れない。聡四郎は娘を取り戻すことができるのか。衝撃のラストが待ち受ける!壮大なる物語の巡検譚シリーズ、感動の最終巻。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」と文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
99
聡四郎巡検譚6作目《完結編》2020.07発行。字の大きさは…小。 一放流の遣いて水城聡四郎は、吉宗から「世間を見てこい」と言われ道中奉行副役となり、街道筋を旅する物語です。 此度は、大阪に居た聡四郎のもとへ娘・紬が元御広敷伊賀者頭・藤川義右衛門によって攫われた知らせが入り、急遽吉宗の命で江戸へ向かいます。紬は、一放流の達人・入江無手斎、女忍び袖など水城家の留守を預かる者達によって助け出されます。 今回の紬の奪回劇は、テンポも良く、水城家の伊賀の郷忍びと、藤川について行った忍びとの戦いが良かったです。2020/09/07
とし
89
聡四郎巡検譚「総力」6巻完結。娘紬が拐かされ江戸に戻る聡四郎、水城家の留守を預かる、大宮玄馬、女忍び袖、菜、剣の師入江無手斎と伊賀忍の抜け忍藤川儀右衛門一味との死闘、無事紬は助け出されるが、入江無手斎は行方不明、藤川儀右衛門逃亡と決着付かずの最終完でしたが、吉宗が新たに惣目付を命じたので新シリーズがありそうですね、入江無手斎の無事と藤川儀右衛門の決着はつけて欲しい。 2021/01/22
ジュール リブレ
65
シリーズ最終作!とは言え、相変わらず続くらしい?深川の大立ち回りも何となく終わったような未完のような。不思議な作りの最終回でした?2020/08/14
ロデタ
14
シリーズ最終巻。読み始めたときは他の聡四郎シリーズに比べてつまらなく感じていたが巻が進むにつれて面白くなった。5巻6巻はすごく面白かった。にしても、藤川義右衛門との決着は最終巻でつけると思っていたがつかず残念。ちょっと引っ張りすぎではないか。入江無手斎がどこかに消えてしまったが新シリーズで再登場するのかな。どうでもいいことだけど、名奉行大岡越前が全然らしくなく描かれてい苦笑。2020/08/22
Atsushi Kobayashi
13
これだと思うのですが、表紙がない。。。2020/07/12