井上哲次郎と「国体」の光芒―官学の覇権と“反官”アカデミズム

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井上哲次郎と「国体」の光芒―官学の覇権と“反官”アカデミズム

  • 杉山 亮【著】
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  • 白水社(2023/04発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560094914
  • NDC分類 155
  • Cコード C1010

出版社内容情報

学者たちの戦争、そして帝国の崩壊

 加藤弘之が創り上げ、井上哲次郎に継承された官学アカデミズムは、煩悶青年が社会問題化した日露戦後、生命主義に傾倒していく。
 しかし、国体論に「無意識」を取り入れる試みは、東京帝大の心理学者、福来友吉の念写実験が巻き起こした社会的混乱によって絶たれ、官学アカデミズムは歴史へと回帰することになる。
 他方、大正デモクラシーの潮流のなかで国体を語る裾野は広がっていく。
 早稲田の漢学を中心とした私学勢は、南北朝正閏問題や宮中某重大事件、大東文化学院の運営をめぐって、官学アカデミズムが彫琢した国体論に揺さぶりをかける。
 とりわけ、大東文化学院の覇権を争う戦いは熾烈をきわめた。漢学教育の再興を目指す早稲田と、それを封じようとする官学アカデミズムの争いは、「暴力専門家」も動員しながら、井上の不敬事件やテロをも誘発していく。
 あとの時代から見ると、「国体」と聞くだけで、狂信的な雰囲気が漂うが、そこには「国体論的公共性」とも呼ばれる広範な討議空間もあった。暴力に覆われる前の思想空間を辿り直す稀有な試み。

内容説明

官学アカデミズムは、煩悶青年が社会問題化した日露戦後、生命主義に傾倒していく。他方、早稲田の漢学を中心とした私学勢は、南北朝正閏問題や宮中某重大事件、大東文化学院の運営をめぐって、官学アカデミズムが彫琢した「国体論」を揺さぶる。その先にあったのは…

目次

序章
第1章 官学アカデミズムの舞台転換
第2章 生命主義の蹉跌
第3章 歴史への回帰
第4章 デモクラシーの時代へ
第5章 青史と稗史の交錯
補章
終章 井上哲次郎の死

著者等紹介

杉山亮[スギヤマリョウ]
2014年、明治大学政治経済学部卒業。2016年、首都大学東京大学院社会科学研究科修了。2021年、東京都立大学大学院社会科学研究科修了。博士(政治学)。現在、東京都立大学法学部助教。専門は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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