内容説明
独創的な設定、ひねりの利いた展開、見事なオチ…。それらすべてが揃った完成度の高いショートショートもあれば、際立った要素が一つしかなくても不思議に心に残る作品もあります。今回は特に、繰り返し読みたくなる味わいある三〇作を選びました。ときどき、ふっとページをめくりたくなる―そんなあなたのお気に入りの一冊になってくれるはずです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
22
★★✮☆☆基本的にコンテストの入選作にプロの作品を混じえて。色んな人が書いているからバラエティに飛んでいると言えば聞こえがいいが、玉石混交とも言う。オチなしイミフの単なる短すぎる短編も含まれている。やっぱり言いたくないけどこの本に限らず最近のショートショートを読むりも、星新一の古い作品を何度も読み返した方がよっぽど時間の有効な使い方の様な気がする。2020/08/31
栄吉
5
★★☆☆☆ 「いってきます」など先が読めるお話しでも、ショートショートだと面白く感じるのは何故だろう?幻想的なお話し等ショートショートならではが好きです。2020/06/26
ぶうたん
5
光文社文庫サイトのショートショート公募出身者を中心に、プロ作家をも配した本。バランス的には後半の方が面白かった。とは言えショートショートの場合はプロの人との違いが出にくいと思うので、全体を通して楽しめた。ショートショートの場合は、メリハリやインパクトの出やすいSFやホラー風味が多くなる傾向があると思うのだけれど、本書についても同じ。もちろん嗜好的には歓迎。今回特に面白かったのは「脱出」深田亨「ウテンポヌスの地図」樽見稀「だらだら坂」我妻俊樹「世界地図」北野勇作「情報汚染」里田遊利あたり。ベストは樽見作品。2020/05/20
たまこ
3
里田遊利『情報汚染』がアイディアも文章も結末も好きだった。滝沢朱音『未完図書館』恵誕『愛しい種』融木昌『深夜の頼みごと』行方行『さらば極楽』橋本喬木『二代目』が面白かったり、また読み返したい作品だった。このシリーズが3冊目なので慣れもあるかもしれないけど、文章が稚拙、改行に頼りすぎ、アイディアを書ききれていない、オチが唐突もしくは雰囲気で流しているというものが多かった気がする。地図がテーマの公募の、ものから地図ができるみたいな話、また読みたかったのになぜ収録してないんだろう。2020/08/24
ひょろ
2
お気に入りを列挙。 「真珠の遺言」「愛しい種」「海を漂うユィゴンよ」「横笛」2023/06/21
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