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内容説明
地上波のテレビからはほぼ消えた一方で、BS、CS、レンタルショップ、ネット配信などでは膨大な数の作品が観られる時代劇。本書では、日本の時代劇を知り尽くした著者が、視聴する側のさまざまな趣味嗜好を考慮しながら厳選した150作品を紹介する。これから観てみたいと考えている人に、入り口となる1本が必ず見つかる時代劇ガイドの決定版。
目次
第1章 これだけは押さえておきたい50本(『西鶴一代女』;『次郎長三国志(全九部)』
『雨月物語』 ほか)
第2章 隠れた名作65本(『鞍馬天狗角兵衛獅子』;『下郎の首』;『ひばり捕物帖かんざし小判』 ほか)
第3章 個人的な趣味で選んだ35本(『天晴れ一番手柄青春銭形平次』;『鳳城の花嫁』;『旗本退屈男謎の蛇姫屋敷』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小田嶋隆さんさようなら・寺
69
春日太一による名作時代劇(映画のみならず、テレビドラマも含む)150本の紹介。ストーリーも批評も含んだ短文がズラリと並んでいるので、ショートショートを読むように楽しんだ。もちろんどれも褒めているので、時代劇がやたら観たくなったり、かつて観た名作を共感したり、元気のごときものが湧いてくる。私にとっての良い本は、読む事によって読みたい本や見たい映画・絵画、聴きたい音楽が増え、ますます芸術に触れたくなる本だ。故に本書は良書。70年代あたりの暗くてやりきれない作品はあまり観たくないが、カッコいいのは観たくなる。2020/06/24
ぶんぶん
18
【図書館】【再読】どっぷりと時代劇に浸りたくて、わざわざリクエストして借りて来た。 時代劇150本も有ると凄いですね。 もちろん、見た事がある映画やテレビ・シリーズは入っている、しかし、自分の感性と春日氏の感性を比較してみるのも面白い。 観てないものも、観ようと思うか、いや、これはなと思う物も、読んでみて考える。そうそう、あくまでも春日氏の考察にしかないんだから。 時代劇といっても、いろいろあるな。本格的からアバンギャルドまで、観た気になれるのが本の良さですよね。春日版・時代劇の世界、どっぷり浸れました。2021/12/13
ぶんぶん
16
【図書館】時代劇研究家の選んだ、名作あり迷作ありで楽しい。時代劇の入り口編という事で良いんじゃないかな。読んでいると著者の役者の好みが判る本。中村錦之介の出番が多い気がする(笑)「これだけは押さえておきたい50本」に16本観た映画が入っている事に、素直に嬉しい。 「個人的な趣味で選んだ25本」やたらセックスと残酷が多いのは、ビックリするやら好みやらで頬が緩む。これを見て時代劇が好きな人が増える事を喜びます、ほんとに、良い映画、文学的にも良い映画があると思うんだけどな。「十三人の刺客」とか「腹切」は良いよ。2020/08/31
緋莢
14
2014年に光文社新書から刊行された『時代劇ベスト100』を改題、加筆・修正したもの。「これだけは押さえておきたい50本」、「隠れた名作65本」、「個人的な趣味で選んだ35本」として、全150作品が紹介されています。1作品の紹介は僅か2ページですが、要所をしっかり掴んでおり、かつ、面白さを伝えようとする熱量が感じられるので、濃くて読み応えがあります。「大魔神」は名前は勿論知っていましたが、こんな映画だったのか!というものや(続く2020/11/21
つじつじ
2
暗くて残酷な時代劇は、苦手だけど、みたいなと思うものもありました。椿三十郎が好き。軽い勧善懲悪の時代劇の紹介は無かったなー。本格時代劇〜!2020/08/11