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出版社内容情報
異色の経歴と個性で注目を集める「食堂のおばちゃん」作家、初の書下ろしエッセイ集の文庫化。
内容説明
55歳で松本清張賞を受賞、人気作家となった「食堂のおばちゃん」がそれまでの七転び八起き半生を綴る。
目次
第1章 旦那とヒモ(夜中でも酒を売ってるコンビニが悪い!!;憎きDV猫が、我が家の潤滑油 ほか)
第2章 お見合い四十三連敗(父の遺伝子を丸ごと受け継ぐ;長髪全盛時代、我が家に訪れた危機 ほか)
第3章 食堂のおばちゃん(「物語が書きたい」―目標シフト;プロットライターとして売れっ子に ほか)
第4章 崖っぷち人生(悪運さん、いらっしゃい!;人間関係は、ご縁で始まり相性で続く ほか)
文庫オリジナル その後の「おばちゃん街道」(「マルシン」は永遠に;三度の脳梗塞を乗り越えた兄 ほか)
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。卒業後は会社員、派遣社員として働きながら、松竹シナリオ研究所に入学。脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』(文春文庫)で作家デビュー。2013年『月下上海』(文春文庫)で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
60
食堂のおばちゃんシリーズが大好きで、この本の直前にも読んでいて、今までと少し違う感覚のところがあって戸惑っていました。こちらを読んでいると、シリーズに出てくる常連客の老舗ホテルの会長さんや、訪問医のモデルは、この人だったのだという方が紹介されていました。また、お母様との相性が良いために、結婚から遠かったのも頷けました。お母様を介護されてきた様子も描かれていて、「ああ、だから最期は苦しまないで逝きたい」と書かれていたのだと気付きました。作者を知ることで、作品の感想もずいぶん違って、豊かになると思いました。2021/07/08
ドナルド@灯れ松明の火
26
タイトルが変わっていた「おばちゃん街道」は2016年に既読だったが、大分内容を忘れていて、またも笑ってしまった。50歳を過ぎてから、沢山の本を書かれそれが売れているというのは、それまでの努力・生き方によるものだと痛感した。2020年に今作が発刊され、2016年からその後の様子が書かれていて、お兄さんは脳梗塞のため整体師をやめられ、お母様は亡くなられたそうだ。生き方にも参考になる良本だった。 お薦め2020/07/11
Sakura
23
山口恵以子さんの半生を綴るエッセイ。そこまで暴露していいの?!と心配になるようなお酒の失敗談、2013年に55歳で松本清張賞を受賞した後の取材依頼・TV出演の数々。お見合い43連敗の話。食堂のおばちゃんとしてのお仕事話。最愛の母の介護話。勢いがあって、パワフルで、山口さんの人柄が直に伝わってきて、楽しいです。「やればできるなんて嘘」でも「全力で努力してください。全力を尽くせば諦めることができて、また歩きだせる。全力を尽くさなかった人は諦めることができず、後悔する」。実体験を基とした言葉には重みがあります。2020/08/04
百太
21
これ読んで、食堂のおばちゃんシリーズ読もう!と思った。2021/06/15
まつこ
20
エッセイ集。山口さんの考え方、生きるのが楽になりそうで素敵。人間の悩みには、どうでもいいことと、どうにもならないことの2種類しかない…、確かに!「その後」のお母さんとのエピソードは、思わずウルウルでした。2021/01/14