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出版社内容情報
日活ロマンポルノ誕生から約半世紀、映画評論家として深く関わってきた著者が、その時代を総括する。
内容説明
「ロマンポルノは、昭和46年から63年、まさに最後の時期に存在した映画ジャンルである。昭和が遠くなろうとしている今、改めてその全容を明らかにしておきたい。(中略)令和の世にも、ロマンポルノが忘れられないでいてほしい」(「文庫版まえがき」より)。ロマンポルノを第1作からすべて観続けている著者がその魅力を余すところなく書き尽くす。
目次
第1章 ロマンポルノ前夜から誕生まで
第2章 映画ジャーナリズムとロマンポルノ
第3章 衝撃の後の停滞から生まれた若い世代の才能
第4章 外部参入組と若手生え抜きの切磋琢磨
第5章 ロマンポルノの終焉
第6章 再起動(リブート)したロマンポルノ
第7章 ロマンポルノの男優
著者等紹介
寺脇研[テラワキケン]
映画プロデューサー、映画評論家、落語評論家、京都造形芸術大学客員教授。1952年福岡市生まれ。東京大学法学部卒業後、文部省に入省。初等中等教育局職業教育課長、広島県教育委員会教育長、高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房審議官などを経て、2002年より文化庁文化部長、2006年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nishiyan
13
映画評論家であり、元官僚の寺脇研氏が紐解く日活ロマンポルノの歴史。日活ロマンポルノ前史から最盛期、終焉、そして再起動と、寺脇氏が映画雑誌に投稿した論評を盛り込みながら著述されている。引用された論評は氏が語るように青臭いものも多く読むのがつらいところもあるのだが、映画評論家を志した青年の熱量は多分に感じる。面白かったのはロマンポルノを彩った男優陣を語る第7章。岸田森さんら数々の名優が出演する中で、藤浦敦監督の関係で落語家が出演していたとのこと。三遊亭好楽師匠が九蔵時代に出ていたとはね。人に歴史ありですね。2019/07/01
ロバーツ
0
著者の情熱に敬服。2023/01/20
岡久 克彦
0
ブクログ2019/09/24