- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 雑学文庫
- > 光文社 知恵の森文庫
出版社内容情報
千玄室[セン ゲンシツ]
内容説明
平和への願いを込めて国内外で活動を続ける茶道裏千家15代前家元・千玄室。本書では自身の幼少期から特攻隊員として過ごした戦争体験、一〓(わん)のお茶をもって平和を希っての海外歴訪、各国要人との逸話などを織り交ぜながら、茶道の魅力、心の在り方、日本文化について分かりやすい口調で優しく紐解く。日々を丁寧に生きるヒントにあふれた一冊。
目次
1 茶の楽しみ
2 利休居士は生きている
3 もてなしの心は世界共通
4 茶道具の話
5 茶風を身につける
6 茶の上達
著者等紹介
千玄室[センゲンシツ]
1923年京都府生まれ。同志社大学法学部経済学科卒業。ハワイ大学修学。韓国中央大學校大学院博士課程修了。哲学博士、文学博士。1964年千利休居士15代家元を継承。裏千家今日庵庵主として宗室を襲名。2002年嫡男に家元を譲座し、千玄室に改名。「一〓(わん)からピースフルネスを」の理念を提唱し、国際的な視野で茶道文化の浸透と世界平和を願い、各国を歴訪。文化功労者。文化勲章、仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエをはじめ国内外で受章多数。ユネスコ親善大使、日本・国連親善大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rali-s
1
裏千家前家元のエッセイ。茶道の精神と文化交流、世界平和。精力的に海外でも活動されていた(る?)前家元が最初に渡航されたのは復員してすぐのアメリカだったそうで「軍事力では負けたけれどアメリカに勝つものは日本の伝統文化だと確信した」と渡航前に思われたとの件が清々しい。一碗の中の宇宙。文化という礎と相手を思いやる精神。世界平和の願いを新たに、読了。2017/08/07
けいこ
1
15代家元鵬雲斎千玄室氏著。 「喫茶去」まず一服どうぞ。「茶道」は、心の道。ティーセレモニーではなく、ウェイ オブ ティーと翻訳。侘びは、正直にして慎ましやかにしておごらぬ様。素朴、純粋。寂びは朽ちて枯れ果てていくのではなく、そこから自然、新しいものが生まれ出る、湧いてくる。枯れは孤高であります寂びに通じる。侘びは自然、ナチュラリズム。侘びと寂びは表裏を成す。それが茶の根源であり、風流。「以和為貴」1碗の茶が、思いやりの心を発信し、お互いに感謝の気持ちが広がりますように。世界が平和でありますように。2017/06/26
Kuliyama
0
大宗匠にはずっとご活躍していただきたいです。頭が下がります。2016/06/23
Makoto Nishimoto
0
茶の世界に興味が湧く一冊。2016/05/21