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内容説明
時代劇や時代小説、落語など、江戸を舞台にした物語を楽しむうえで、なかなかピンと来ないのがモノの値段。江戸っ子が食べる蕎麦は一杯いくらだった?銭湯の入浴料は?花魁の揚げ代は?将軍の小遣いは?本書では、町人文化が花開いた文化・文政期の物価を、現在の円に換算。読めば、江戸の暮らしがもっと身近に感じられること間違いなし!
目次
第1章 江戸っ子の稼ぎ(職業と収入;江戸スタイルの商売人)
第2章 裏長屋・庶民の暮らし(人々の暮らし;江戸の仁術)
第3章 繁盛店のうまい物
第4章 江戸のエンタメは盛りだくさん(物見遊山は奮発して;花のお江戸の風俗産業)
第5章 一度は行きたい伊勢参り
著者等紹介
丸田勲[マルタイサオ]
1940年、広島県生まれ。写真家、文筆家。日本大学藝術学部写真学科卒業後、2年間にわたりヨーロッパ・アジアを中心とした放浪の旅に出て見聞を広める。帰国後はその経験を生かし、雑誌やテレビ番組などのメディアで数々の海外取材・撮影・コーディネートに携わる。江戸文化に造詣が深く、写真家、文筆家として活躍するかたわら各地を取材し、江戸史評論家として活躍。2013年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜の女王
24
江戸時代の物の値段を現代の貨幣価値に換算して、江戸の暮らしを想像する。表題の卵一個¥400は極端に高くて比べようがない。それ以外の食費は収入とのバランスを考えれば妥当かな。何より羨ましいのは住居費。一生住宅ローンに振り回される現代人とどっちが幸せだったのだろう?意外と高いのが籠屋。今のタクシー以上。時代劇で気軽に籠を頼んでいるが、あれは嘘だろうな。2019/04/29
青龍
15
中古書店で購入。江戸時代の物価を知ると、時代劇がもっと楽しめると思う。2019/06/15
中野(racoon)
12
★★★★☆ 銭湯(120円)安っ!と驚いたけど、個人宅で風呂を沸かすことが許されない以上高くちゃ困るなと納得。長屋の家賃も8000円ほどと安い。住まいの博物館だかでリアルスケール長屋を見たことあるけど(4畳+土間の1K)それでもお手頃と思った。衣食住だけでなく遊び代も現在の価格で見ることが出来て楽しかった。吉原だけでなく深川の岡場所や夜鷹、宿場町の飯盛り女、共有愛人である「安囲い」まで網羅している。夜鷹がここまで安いとは。今でいうダーツバーやコンビニのようなものまであった江戸ってやっぱり楽しそう。2015/04/17
mm
8
現在と比較すれば、ものによって割高感割安感のあるものは様々あれど、生活にむすびついているものの値段は、収入とのバランスからいけば、そんなもんかという感じ。そうだよね。やたらと食糧品が高ければ、生活が成り立たないわけで、払える範囲に価格はある程度は収斂していくものだろう。カステラ一本9000円は高いけど、カステラ食べなくても死なんしな。馬鹿高いのは通信費。江戸から大阪まで特別仕立ての超速達(2日で着く)は100万円超える。買春費用が安めなのは供給があったからだね。追っかけも、コンビニ的ものも、百均もあった。2016/01/30
mamaboo
4
みをつくし料理帖の卵料理は高級品になってしまう。2020/10/15