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内容説明
言葉もそこに登場する人間もものすごく強い山本周五郎。それに唯一負けていない時代小説作家が藤沢周平だとする。この二大作家の魅力を追いながら、同時代を生きた司馬遼太郎、池波正太郎、松本清張、吉村昭、隆慶一郎等の時代小説の巨匠たちを徹底解剖する時代小説大論議。また、時代小説のニューウェーブとして巨匠たち亡きあとの注目作家を紹介。
目次
序章 時代小説ブームの解読
第1章 完結する物語などひっくり返してしまえ
第2章 隆慶一郎は司馬遼太郎を見限って登場した
第3章 「人々」を描く山本周五郎、「自然」を描く藤沢周平
第4章 「時評」というスタイルについて
第5章 時代小説の始まり=『大菩薩峠』に漂う妖気
第6章 『山の民』は物語的面白さを拒む
第7章 国家の吉川英治が、会社の司馬遼太郎になった
第8章 ふたたび、山本周五郎と藤沢周平へ
終章 時代小説の外へ、日本の外へ
付録 時代小説二十五選
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中。著書多数
高橋敏夫[タカハシトシオ]
1952年、香川県生まれ。早稲田大学文学部を経て同大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は近代日本文学研究。現在、早稲田大学文学部・大学院教授。文芸評論家としても活躍中。著書多数。『藤沢周平―負を生きる物語』で第15回尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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