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内容説明
ビッグバンによる宇宙の誕生から137億年。最新の電波望遠鏡により「目に見える宇宙」だけでなく「見えない宇宙」の観測までが可能になった。銀河系中心部に存在するブラックホールや、マゼラン銀河に発見された「銀河のたまご」…。生きている宇宙の素顔を最新の技術で解き明かす、現代天文学の最前線。
目次
第1部 宇宙の始まり(もし太陽が小さなボールだとしたら;天文学はどのように発達してきたのか;宇宙の始まり/銀河の後退 ほか)
第2部 見えていなかった宇宙を見る(分子の放つ電波で「見る」/新しい天文学;おうし座の分子雲/星誕生の場に迫る;「星のたまご」探し/より濃いガスへ ほか)
第3部 「銀河のたまご」からブラックホールの新しい顔まで(宇宙は永遠のものではない/宇宙は老化する;南天へ!;ブラックホールとは何か ほか)
著者等紹介
福井康雄[フクイヤスオ]
1951年大阪市生まれ。1974年東京大学理学部天文学科卒業。名古屋大学助教授を経て、名古屋大学大学院理学研究科教授。小口径の電波望遠鏡と世界最高感度の超伝導受信器を開発し、宇宙における天体形成のしくみの解明に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoichi Kambe
1
25-かつては 星の誕生の過程には不明な点が多かったのですが、 最近では電波や 赤外線の観測によって分子雲の奥で星が誕生する様子が捉えられています 。そして「星は星間ガスが濃くなった 分子雲の中で生まれる」と考えるようになりました。…光のスペクトルを使って宇宙にどのような物質があるかを知る手がかりが得られたのです。…さらに 現代物理学は星がどのような仕組みで光るのかを明らかにしました。…原子核同士を融合させることによって巨大なエネルギーを取り出すのは核融合です 。このプロセスが星の内部で起きていたのです。2025/10/13