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内容説明
知恩院(梅原猛)、東寺(司馬遼太郎)、東福寺(大岡信)、醍醐寺(井上靖)など、文人著名人が古寺を訪れ、その魅力を存分に語る珠玉のエッセイ集。全四巻シリーズの幕開けは京都。建築・寺宝・仏像から門前の町並みにいたるまで、清冽な感動を見事に活写。読んで知るだけではなく、自ら巡礼の徒として訪れるのに携えたい書。
目次
清水の心―清水寺(大庭みな子)
ろくはら散策―六波羅蜜寺・六道珍皇寺・西福寺(杉本苑子)
けんねんさん―建仁寺(秦恒平)
知恩院の二つの顔―知恩院(梅原猛)
南禅寺―南禅寺(杉森久英)
永観堂夢告譚―禅林寺(杉本秀太郎)
歴史の充満する境域―東寺(司馬遼太郎)
三十三間堂の仏さま―妙法院・三十三間堂(宇佐見英治)
泉涌寺―泉涌寺(田中澄江)
東福寺周辺―東福寺(大岡信)〔ほか〕
著者等紹介
井上靖[イノウエヤスシ]
1907年北海道旭川生まれ。作家・詩人。1950年「闘牛」により第22回芥川賞受賞。広範な分野で旺盛な執筆活動を続ける一方、旅と歴史を愛し、永年にわたり数多くの古寺を訪れた。1991年逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ほりん
28
井上靖監修の、作家や学者による古寺についてのエッセイ集。1987年初版。読み応えのある文もあるが(梅原猛「知恩院の二つの顔」)、「私的な雑感」といった感じのとりとめのない文もあった。京の町の暮らしと寺の顔が見えるような文が心に残った(秦恒平「けんねんさん」(建仁寺)、杉本苑子「ろくはら散策」など)。町並みはかなり変わっていることだろうが。コロナ後にどこへ行きたいかを考えると、京都・奈良がまず心に浮かぶ。行ったことがないお寺がまだたくさんある。早く行けるようになりますように。2021/05/26
りんご
2
京都大好き 解説本ではないです2019/11/09
mahiro
1
私はお寺が好きで、この本に紹介されているお寺は殆ど訪れた事がありますが、改めて読んでみると、自分が訪れた時には気がつかなかった事が書かれていたりして、再訪してみたくなります。 京都お寺ガイドに気軽に読める一冊、筆者の中には司馬遼太郎など懐かしい作家もいます。2011/09/28
yukioninaite
0
私は毎年暮れから正月にかけて京都で過ごすことにしている。そして人と会う時は東寺の御影堂の前と決めている・・・・私もそうしよう。「寺」の字義は古くは役所、官舎を表し、東寺はもともと国賓用ホテルとしてつくられたそうだ。2016/12/16
うしろや
0
17ヶ寺を15人の著名人?が訪ねている。35年ほど前の本なのでほぼ全員が各寺で眠ってらっしゃる模様。私は禅寺には興味ないけど、京都には有名な禅寺がたくさんある。この京都1では建仁寺と萬福寺。2はもうちょっと多くある。 寺に行って、仏像の前に座って手を合わせる。顔を上げて口開けて見る(開けない派もあります)。帰る。そういう流れで拝観する身としては、他人のエッセイやらなんやらを読むと、そうそうと思いながらもピンとこないことも多い。 みうらじゅんあたりで手を打つと楽ではあるわなあ。 こね回し系の感想文集。2022/09/02