内容説明
会社を辞め、無為な日々をギャンブルで紛らわせていた木野本郁男は、心機一転、パートナーの亜弓とその娘・美波と共に彼女の故郷・石巻で暮らすことを決意する。だが、亜弓の父親に認められず、再びギャンブルに手を染めてしまう。亜弓が何者かに殺され―。居場所のなくなった郁男は、立ち直れるのか!?香取慎吾主演、白石和彌監督作品を脚本家自身が小説化。
著者等紹介
加藤正人[カトウマサト]
脚本家。1954年秋田県生まれ。早稲田大学大学院客員教授、東北芸術工科大学教授、日本シナリオ作家協会会長、理事長などを歴任。『雪に願うこと』(’06)が、第18回東京国際映画祭グランプリなど4部門受賞。『クライマーズ・ハイ』(’08)、『孤高のメス』(’10)、『ふしぎな岬の物語』(’14)で、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。『凪待ち』が初小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GORIRA800
11
結局最後の金もギャンブルで取り戻そうとする姿に美学のようなものを感じた 決して関心もしないが でも競輪、そんなにギャンブルとして面白いとは知らんかった 競馬より奥が深いんだろうか 2022/09/10
オオイ
4
パートナーの母娘と一緒に川崎から石巻に引っ越してきた競輪中毒の男、なかなか人生うまくゆかないものも最後は多少明かりが。2023/04/27
やっちゃん
2
会社を辞めた郁男はギャンブルにはまっていた。退職金を使い果たし、一緒に暮らす亜弓のへそくりにまで手を出すクズだ。けど亜弓の娘は郁男になついていたし3人の関係は良好。だから亜弓が父親の病気を機に石巻に移り住む決意をした時に、郁男も心機一転、一緒に頑張ろうと思った…。依存症は恐ろしい。競輪に夢中になる郁男が堪らなく哀れで辛い。止めればいいのに!と怒りさえ感じた。亜弓は何者かに殺されてしまうしやりきれない。映画の脚本家が小説化。面白くてほぼ一気に読めたが心が揺さぶられる程の筆力は無い。小説家じゃないから仕方ない2020/09/12
ワイワイ
0
どうしょうもない男の話だと思う。感想としては良くも悪くもなく、ただただ亜弓さんが気の毒で、きれいにラストを迎えてるように書かれている男をダメ男だな〜と感じた。2024/07/04