光文社文庫<br> 霧島から来た刑事

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光文社文庫
霧島から来た刑事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334779740
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

鹿児島県警の元刑事・古賀正之の元に一本の電話が入る。息子の武が消息を絶ったという。武は警視庁組織犯罪対策部の刑事だが、なぜ?妻の心配を受け、正之は東京に向かう。武の失踪に関わって浮かび上がってきたのが、日本一の武闘派組織「桐生連合」の名だった。慣れない東京で元刑事の不器用な「捜査」が始まった―。号泣必至のラストが待つ著者渾身の力作。情報誌「BAN」連載、初文庫化!文庫オリジナル。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経て、ジャーナリストとして独立。本名祝康成名義で、『19歳の結末 一家4人惨殺事件』などのノンフィクションを上梓。2000年、『サイレント・ボーダー』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

72
元鹿児島県警の刑事だった古賀は退官して風光明媚な霧島で妻と農業をやりながら過ごしている。そこに警視庁刑事の息子武が行方不明になったという連絡が入る。すわっ、これは一大事と押っ取り刀で上京。息子の勤務する組織犯罪対策部の内海とともに捜索を始める。読ませどころがいくつかあって、まず父親が大都会の真ん中で右往左往しながら必死に行動するさま。突然母親も上京、元警官だった彼女の潔さ。無骨な父親が見せる息子への愛情。様々な状況が語られる中で息子は一体?!そして、ラストで泣きます、必ず!鹿児島弁がせごどんを思い出す。2020/02/19

えみ

61
それがどんなに危険な地でも、そこで自分の身に危険が及ぼうとも構わない。子の生死を確認するまではどんな情報にも食らい付き、絶対に離さない。親の底知れぬ愛に胸が熱くなる一冊。元刑事という肩書も、夫や父親という役割も、悲しいほど冷遇冷笑される古賀正之が気の毒になる。そんなに卑下しなくても、あなたは立派に刑事で父親で、夫だったよ!と称賛を贈りたい。ほんの少し妻が刑事向きで、子どもへの愛も深かったというだけ。警視庁組対刑事の息子・武が消息不明との連絡を受け、霧島からその行方を捜しに来た正之。彼が知る、家族の心とは?2023/03/09

ナミのママ

60
警察職員向けの月刊紙『BAN』に掲載された警察小説を加筆・修正、というのに興味を持ち読んでみました。鹿児島県警を定年退職した元刑事の古賀正之。彼の一人息子は東京で警視庁組織犯罪対策部の刑事をしているが、ある日、息子が消息不明との電話が入る。右も左もわからぬ東京に単身で乗り込む63歳、追いかけて上京する妻。息子の先輩刑事も加わり、息子探しが始まる。…警察小説としてはありえない設定が多く感じましたが、息子を思う親の人情ものとしてなら面白いです。2020/04/05

fuku3

26
2024.4.27読了。題名が気になりず〜と読みたいと思っていた!「新.東京物語」の改題!霧島の風光明媚な情景が目に浮かぶほど豊かな自然が漫然と迫って来そうな最初の数頁。心を掴まれ霧島に行ってみたいと思わせる!内容云々はさて置き、コレは警察小説とて捉えるのではなく、息子が可愛くて仕方のない、自慢の息子が危機に瀕していると聞くや否や押っ取り刀で東京に駆けつけた!単なる過保護親子の愛情物語と捉えれば腹も立たない!幾ら元県警の刑事と云えども素人夫婦がヤクザの内偵捜査中にウロウロするなと有り得ない事だと思うが!2024/04/27

RIN

20
永瀬さんのふるさと愛全開!という感じかな(笑)。自然も人も食べ物も。定年後の元刑事が妻共々、失踪した?警視庁刑事の息子を捜しに押っ取り刀で東京へ。お上りさんの東京名所巡りっぽくもあり、決してユーモアミステリではないのにどこかほのぼのしてしまう。昔の旅情ミステリ的ポジで出張のお供にいいかも。2022/01/12

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