出版社内容情報
鬼役への密命指示者・如心尼に危機が迫る。蔵人介必死の防戦の行方はーー。待望の二十八弾。
内容説明
将軍家毒味役を務める矢背蔵人介は、将軍の御膳の毒味中、毒が盛られていることに気づく。毒を盛ったのは、御膳所同心だと判明するが、その同心は蔵人介に謎の言葉を残す。背後を探る蔵人介だったが、陰謀を企んだ闇の勢力から矢背家が狙われる。蔵人介は窮地をどう乗り越えるのか。そして、見えざる「黒幕」の正体とは―。壮大な物語となるシリーズ二十八弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
171
好きなシリーズの第28弾!今回は『侍の矜持』を胸に黒幕を成敗するのだが好い!ちょっとマンネリ感があって如心尼の存在もまだ薄いこれまでとは違う感じがした。こういうのが私は好きです。満足でした(笑)2020/01/05
やま
99
鬼役シリーズの28作目。 2019.12発行。字の大きさは…中。 苦肉の毒、おしどり、柊侍の3話。 将軍の毒味役である御膳奉行・矢背蔵人介には、幕臣随一といわれる田宮流抜刀術の達人であり、幕臣の不正を断つ暗殺役という裏の顔がある。 此度は、幕臣・御側御用取次の宇郷対馬守が、津軽藩留守居役らによる蝦夷地の俵物の抜け荷にと、柳川藩の藩主を我が孫にと、裏で動き、巨額の利益を得ている…。 蔵人介の鮮やかな剣技が、此度も冴える。2020/04/10
KAZOO
97
今回は一番最後の武士の矜持に関する話が印象に残りました。それにしても江戸城のなかには悪がはびこっていますね。というかそれでないと話が面白く展開しないということなのでしょうか?主人公の家族と知り合いになる人物が非業の死を遂げてその仇を討つという展開も多いと感じました。主人公の家族の結束の強さもあります。2024/09/10
とし
79
鬼役「黒幕」28巻。御側御用取次の宇郷対馬守は柳川藩藩主を孫にし、藩を操り抜け荷等で巨額の利益を得ようとしてる、橘右近亡き後、鳥居耀蔵、大目付戸賀崎備後守と厄介な人物が介入するが、今回は蔵人介の単独行動に格好良かったですね。最後は「・・・はらひはらひ、ひらひらとはらひ」は消えました。2020/07/28
えみ
48
最期に究極の忠義を見せつけてくれる。藩の内紛、継嗣問題…策略に嵌らぬ前に自らの命と引き換えに訴える。そんな忠義の御仁、正しさを求め義を重んじる矢背蔵人介が放っておくはずがない!将軍家毒味役でありながら幕臣の不正を断つ暗殺役として活躍する鬼役シリーズ第28弾。悪事を働き謀反を企て更には私腹を肥やすそんな悪臣一味も一掃すべく今回もまた鋭い眼光と鬼の名にふさわしい暗殺剣を披露している。スカッとしてホロッとして心を揺さぶるのに余念のない一冊だった。もはや誰かに命じられずとも己が目にした真実に従う強さがあった。2024/08/24
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