出版社内容情報
結婚式当日に失踪した新郎を捜す男と連続老女強盗殺人事件を追う棟居刑事。やがて2人の追う謎は1つの大きな事件へと収斂していく。
内容説明
元自衛隊レーンジャーで今は代行業を営む降矢浩季は、結婚式当日に失踪した新郎の行方を捜していた。しかし、新婦の志織が何者かに命を狙われたことから、降矢はこれがただの失踪ではないと勘づく。一方で、棟居刑事は連続老女強盗殺人事件を捜査していた。全く関係がないように思えた二つの事件の裏に、政界やカルト教団を牛耳る人物の存在が浮かび上がり―!?
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。ホテルマンを経て、作家となる。’69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、’73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。2003年には日本ミステリー文学大賞、’11年には吉川英治文学賞を受賞した。ミステリーを中心に、歴史小説、ノンフィクションなど多岐にわたる分野で活躍。近年は創始した写真俳句も話題を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mr.lupin
27
森村誠一さんの著書四冊目読了。森村さんの作品は過去三冊読了していて、どれも面白く楽しむ事ができたが、今回はストーリー的にもキャラ的にも、今一つ入り込む事ができなかった。刑事物語とも違うし、代行業を営む降矢にも全く魅力を感じなかったし、派手なアクションシーンも無く、カルト教団の怖さも余り伝わってこなかった。何だか全体的にモヤモヤ感が残った。⭐★★★★2024/12/01
ひつじパパ
0
最後は素敵なラブストーリーで終わりましたね。当初、降矢は仕事と私生活を混同させてはいけないと、強く意識していたのに、一番大切な亡くなった瑠璃を志織に求めてしまって、だんだんとどちらを愛しているのか、わからなくなってしまった。でも、最後に志織自身を見つめて生きていこうと決意出来て良かった。社名もその決意のもと、すぐに一新してほしい。話の展開としては、面白かった。何か、降矢代行事務所のメンバー達が、忍者のように敵と戦うシーンが面白かった。2020/06/15