内容説明
美濃の野平藩では不作続きの上、江戸藩邸の維持費などが嵩み、財政が逼迫していた。末席家老の井戸一之助は窮状を脱しようと智恵を絞り、藩内で良質の土が採れることから、肥前焼のような高価な焼物業の振興を思いついた。だが、有田や伊万里の窯は厳重な管理下にあり、製法は門外不出である。そこで家老自らが雲水(修行僧)に身をやつし、肥前に潜入したが…。貧乏藩を救うために家老が僧侶に扮し、他藩で隠密に!?
著者等紹介
高橋和島[タカハシワトウ]
1937年樺太(サハリン)生まれ。7歳から3年間を台湾で過ごす。中央大学法学部卒業。’89年に「十三姫子が菅を刈る」(光文社文庫『古田織部』所収)で第69回オール讀物新人賞、同年「火燕飛んだ」で第12回小説CLUB新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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