光文社文庫<br> 月輪先生の犯罪捜査学教室

電子版価格
¥880
  • 電子版あり

光文社文庫
月輪先生の犯罪捜査学教室

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334778866
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

泣く子も黙る東京帝大に、一風変わった講座が開講された。実際に起きた未解決事件を題材に、実地の推理を繰り広げる趣向だという。担当教官は、有名事件を次々と解決に導いた探偵・月輪龍太郎。集まったのは個性的な三人の学生たち。初々しい探偵の卵らは、四つの難事件を解くことができるか?明治期の帝都東京を舞台にした、奇妙にしてスリリングな推理合戦。

著者等紹介

岡田秀文[オカダヒデフミ]
1963年東京生まれ。明治大学卒業。’99年「見知らぬ侍」で第21回小説推理新人賞を受賞し、2001年『本能寺六夜物語』で単行本デビュー。’02年『太閤暗殺』で第5回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。’15年『黒龍荘の惨劇』で第15回本格ミステリ大賞、第68回日本推理作家協会賞の候補に。歴史小説と本格ミステリの分野で高い評価を得ている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

82
月輪龍太郎シリーズ短編集。今回は帝大の犯罪捜査学なる講座の先生となった月輪。講座では不可解事件を題材に学生らにも現場へ赴かせて本格的に推理させるもので、こういうのが本当にあったら面白いだろうなあと思いながら読んだ。中身も密室からの人間消失、目的不明の誘拐事件、異人館の謎の泣き声、手段の分からない狙撃事件とどれも謎が凝っていて面白かった。学生3人組の飛んでる推理は、推理する楽しさを教えているかのようだ。そして月輪による意外な方向性から導かれる真相解明の快感も堪能。ユーモラスな味わいも良かった。続けて欲しい。2019/08/20

麦ちゃんの下僕

80
月輪龍太郎シリーズ第4作は、初の短編集。しかも、月輪の友人・杉山潤之助の主観で語られるこれまでの形式とは異なる(杉山も登場しない)ことや、新キャラである月輪の3人の弟子たちが推理合戦を繰り広げる“多重解決ミステリー”の形になっていることで、シリーズの面白さがより広がっているのが良いですね!収録された4編の中では、月輪不在で弟子3人が自発的に動き回る「異人館の怪談」が、『黒龍荘』的なおぞましい真相と相俟って特に印象的。「舞踏会の密室」は見事正解でした(笑) 長編・短編に関わらず、新作が実に待ち遠しいですね!2020/08/15

かめりあうさぎ

36
月輪シリーズの短編集。帝国大学で犯罪捜査学を受け持つことになった月輪さんとその3人の生徒の事件簿を4話収録。面白かったです!近代史が好きなのでまずは時代設定(明治20年代)がたまらない。そして生徒たちのキャラクターにとても好感が持てます。密室や誘拐など実際に起きた事件を教材に、生徒3人の推理が展開される過程で読者もあれこれ考えられる構成。女性に対する3人の対応がなんだかかわいいのもポイント高かったです。一番好きなのはそんな3人の活躍が楽しい『月輪先生と異人館の怪談』だったかな。シリーズ続けて欲しいです。2019/08/21

geshi

32
実際に起こった事件を題材に犯罪捜査学講座を行う月輪先生と3人の受講生の推理対決。最後はおいしい所を先生が持っていくが、学生たちの推理もポイントをついていて考えられている。エピローグでオチがつくともっと良かったかな。『高楼閣』間違いの注目するポイントがうまく正解のトリックへつながっている。『湖畔の女』誘拐事件のサスペンスで流れを作り根本を疑わせない。『異人館』意外な犯人やるために、先生のみの情報があるのは卑怯じゃないか。『舞踏会』3人の推理がきちんとレベルアップしていて、銃弾の論理も綺麗。2019/11/04

ばんだねいっぺい

27
 月輪先生が四つの事件を講義の材料として生徒たちに推理合戦をさせるという筋書き。もっと、蘭子さんを描写してくれと思った。次回は、長編をお願いしたい。 2019/08/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14283869
  • ご注意事項

最近チェックした商品