内容説明
高校二年生の美島陸は、何故かいつもの帰り道で迷子になった。いざなうような三毛猫についていくと、どこまでも続く階段に、不思議な姿をした神様が二人。その場所にたどり着けたことがすでに、奇跡の始まりだったのだ―。人を見つけたくて言葉を喋る猫、幸せを求めて後ろ足で立つ犬、家族のために、早熟な才能を得た小学生。そして陸が願った未来とは…!
著者等紹介
西奏楽悠[ニシゾラユウ]
広島県生まれ。エブリスタにて発表した『僕らの空』でデビュー。イラストレーターとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ほんとに本
5
最近多いあやかし物かなと思ったけど、それよりも主人公やヒロイン、動物たちに焦点が当たっていて、シンプルに好きでした。 クスッと笑える会話や泣ける要素もしっかりとあってよかった。大切な存在を思い合う心が登場するキャラクターに溢れていて素敵。ライト文芸としては良作か。 ただ、ほかの文庫より50円くらい高いのが辛い。2019/07/26
yamakujira
3
高2の陸は下校途中に迷子になって、猫人間と犬人間のような神様に出会う。強い願いを持つ者だけが訪れることができるという参道で、陸はなにを願ったのだろう。姿を消した男性に会うために人語を与えられた三毛猫に協力した陸は、願いの代償を知って、きっと覚悟を決めたのだろう。陸か海未が幽霊なのかと訝ってたら、そういうことだったのか。慈愛に満ちた切ないラストは、もしかしたら同じことの繰り返しになるんじゃないかと心配してしまう。ひとり1回って制限でもあったっけ。子供のこんな願いを聞き届ける神様は残酷だなぁ。 (★★★☆☆)2020/07/06
MIYU
2
叶えたい願いには、代償が伴う。 誰かのそばには、誰かがいるという幸せ。生きていることの素晴らしさや、この世界の美しさを感じることを願いとするなら、それは命懸けになるくらい重いものだろうか。悲しみがあって感じる喜びならば、自分自身の心の持ちようで、敢えて代償を受け入れて叶える願いとするだろうか。優しさと強さは、背中合わせにあると思うから。主人公の考え方には、納得できないなぁ。2021/04/05
Ark.J
2
★★★★☆2019/07/25
ふふふ
0
うーん。読みにくかったし、微妙。なんとも言い難い。2023/07/15