光文社文庫<br> コクーン

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光文社文庫
コクーン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334778309
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一九九五年三月二十日、丸の内で起こった無差別乱射事件。カルト教団『シンラ智慧の会』による凶行の首謀者は、忌まわしき過去を背負う教祖、天堂光翅であった。彼や教団に関わった者たちの前に現れる一匹の煌めく蝶。金色の翅が導くのは地獄か、それとも…。平成を揺るがすテロ事件が生み落とした絶望とかすかな希望を、幻想的かつスリリングに物語る衝撃作!

著者等紹介

葉真中顕[ハマナカアキ]
1976年東京都生まれ。2013年、『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。第2作『絶叫』は第36回吉川英治文学新人賞、第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補となり、大きな話題を呼ぶ。’19年、『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

297
『ロスト・ケア』『絶叫』がとても良かったので。とある新興宗教の教祖が都心での機関銃乱射という凶悪テロを起こす!いたって普通の善人たちが、ふとしたY字路での選択によりまるで底無し沼に落ちていくように人生を変えてゆく。存在するはずのない黄金に輝く蝶の導きで意図せず深みに陥り、宗教に、テロに、この世の地獄に堕ちてゆく関係者を本書は描く。バタフライ・エフェクト!その時その選択をしなければ異なる未来があったのか?読後の余韻はあまり感じず、登場人物達の人生をパズルのように絡ませるスタイルに、正直馴染めなかった‼️🙇2020/03/02

イアン

156
★★★★★★★★☆☆実在したカルト教団をモチーフとした葉真中顕の長編。都内で発生した無差別銃乱射事件。目の前で息子を殺された母など、教団により人生を狂わされた人々の視点で綴られる群像劇。人生の岐路で揺蕩う黄金蝶。あの日、違う選択をしていたら運命は変えられたのか。複雑な構成ゆえに初読では伏線を拾い切れず、2度目で意外な人物のリンクに気付く。この辺りの手法は東野圭吾の『白夜行』に通ずるものがある。戦争・貧困問題・震災など、日本が見舞われた災厄をこれでもかと詰め込み、エンターテインメント作品へと昇華させた良作。2023/08/11

キムトモ

109
今度は宗教物…「絶叫」や「blue」に通じるものがありました。なんで直前に読んだ「ブラックドッグ」よりも面白く、人が弱まれば宗教を酔倒する者もいて、その周りで振り回される人々の苦悩がドミノ倒しのように連なる展開でした…今誰の話⁉️と迷子になり、こりゃ再読必要だなぁ〜〜の印象も…現実で起こった宗教団体のテロもどこかでドミノが変わっていればあんな大惨事は起きなかったかもね_| ̄|○(ノ-_-)ノ~┻━┻「絶叫」や「blue」のプロトタイプなのかもね…2019/08/15

アッシュ姉

106
壮大に広がっていくストーリー。どこまで繋がりを追うことができたか正直わからないが、いろいろと考えさせられ、とりとめのない思いがぐるぐると回っている。誰かの決断が、別の誰かの人生に影響を及ぼしていく。家族や知り合いを飛び越えて、全くの他人にまで。その決断も自分で選択したと思い込んでいるだけで、定められし運命に従っていただけだとしたら。バタフライ効果とは空恐ろしい。単行本のカバー裏の短編が気になるので読んでみたい。《607-697》2020/12/10

ふじさん

102
無差別乱射事件を起こしたカルト教団「シンラ智慧の会」の教祖の天堂光翅親子には、忌まわしく悲しい過去があった。シンラのテロに関わった人物たちの語りと悲劇のヒロインの人生を断片的に描くことで、悲劇が生まれた因果を探る形式の小説。そこには、戦争の忌まわしい現実や貧困と差別、テロ事件を起こした新興宗教に翻弄される人々の姿が具体的かつ巧み手法で描き出されて行く。今の時代を彷彿させるような様々な事実が心に突き刺さる。テロ事件が引き起こした絶望と仄かな希望を幻想的なタッチでダイナミックに描いた衝撃作。   2022/10/17

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