出版社内容情報
渡辺淳子[ワタナベ ジュンコ]
著・文・その他
内容説明
妙子が食堂の料理人を務める、東京・千駄木の近江寮が取り壊されることに。やっと見つけた引越し先は、ある大学教授が格安で貸してくれた古い日本家屋だ。再出発に張り切る妙子だが、その物件には大きな秘密があるようで、しかも教授のひとり娘まで預かることになり―!?普通のおばちゃん、妙子の作るおいしい料理が、皆の絆を作ってゆく。おなかが空く感動作。
著者等紹介
渡辺淳子[ワタナベジュンコ]
滋賀県生まれ。看護師として病院等に勤務。「父と私と結婚と」で第3回小説宝石新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
505
登場人物がある程度頭に入っていたからか、本篇よりも読みやすかった。以前の建物が取り壊しになり、谷中の古民家で再出発することになった近江寮だが・・・。今作でもおいしいお料理がてんこ盛り。醤油の奥深さについて教えられる。九州の甘い醤油、ぜひ試してみたい。表紙画再現したいが、カロリー高そすぎて無理(笑)2024/01/15
しんごろ
243
まさか続編が出るとは思いませんでした。前作より面白かった気がします。近江寮が場所を移転してのスタート。料理を通して人の成長(香津葉)、友情(妙子と安江)、再生(秀一)そして、東京近江寮の常連さんの絡みを楽しく読めました。まさかの醤油の使い方に驚きでしたね。ただタイトルに偽りありかな。宮崎編とは言いながら、宮崎の郷土料理だけでなく、北海道の郷土料理も出てきて、ゴチャゴチャになったのが残念な感じがしました。2019/06/02
カメ吉
133
東京近江寮食堂の第二巻。まさか続編が出るとは思わなかった。舞台は東京ですが数少ない滋賀県のご当地作品?的な作品。 今回は前作の舞台の東京近江寮が取り壊しになり食堂を存続させる為に違う物件に移設してスタート。 今回も妙子さんと安江さんのWおばさんが気持ちよく痛快でホロリと温かい。香津葉という新キャラの女の子もスゴく良い味を出してました。 普段から喋ってる地元の方言が活字になるとちょっと小っ恥ずかしい。 今回は宮崎編って何だろう?と思ったけど読んでて納得しました。 もっと読みたい。更なる続編に期待したい。2019/01/30
相田うえお
103
★★★☆☆20123【東京近江寮食堂 宮崎編: 家族のレシピ (渡辺 淳子さん)】脱線話を。酢豚、美味しいですよね。でもね、パイナップル🍍が入ってると「え"っ!」って。個人的イメージは、ご飯にポンジュースかけてハチミツをまぶしたのと同じ〜(ん?もしかしていけるかも〜?って、味覚大丈夫か!)あっ、冷や麦にさくらんぼ🍒を添えるのは綺麗だし、味が混ざらないからセーフ!本線に戻しま〜す。シリーズ第二弾は店移転先の大家に頼まれ、その娘が同居。読んでるうちに、まさかホラー小説になったか?な〜んて思ったら。2020/12/12
ジュール リブレ
88
シリーズ2冊目。谷根千の雰囲気が谷中に移った本作の方が色濃く出ている。猫祭りまであるネコに優しい町。下町らしく昔からの歴史を知ってるおばさまがいる。古民家が形を変えて生き残っている。そして移り住む人たちによって新しい色合い、味わい。前作よりもシンプルだけどこなれていい作品になりました。宮崎の味、がいいアクセント。醤油の違い、ですね。次は青森らしい。2021/01/31
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