出版社内容情報
坂岡真[サカオカ シン]
著・文・その他
内容説明
大道芸で生計をたてる小見川藩元藩士の朝比奈結之助は、鍼灸師・関口慈安の警護をしていたが、突如現れた刺客と戦っているうち、慈安は殺害されてしまった。じつは、慈安は上州高崎藩の内情を探っていた。慈安の仇となる相手は馬庭念流の遣い手。結之助の「無住心剣術」の豪剣が唸る。「鬼役」の坂岡真が描いた「涙のシリーズ」が新装版で登場。落涙の第三弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
92
ひなげし雨竜剣「刺客潮まねき」3巻。故郷を捨て江戸で用心棒と大道芸をして生計を立てる結之助、時に越後長岡藩の前藩主の密命を受ける、剣豪シリーズ。2019/01/31
やま
57
針ケ谷夕雲(せきうん)が興し、小田切一雲(いちうん)によって継がれた古今無双の剣理。出家した一雲の号をとって空鈍(くうどん)流とも称す無住心剣術の遣い手である浪人・朝比奈結之助の活躍の物語です。刺客潮まねき、柳雪(りゅうせつ)おぼろ剣、悲運つばくろ返し、の中編3話の中で「悲運つばくろ返し」が特に良かったです。2023/07/25