出版社内容情報
半村良[ハンムラ リョウ]
著・文・その他
内容説明
下町高校は、伝統ある進学校だ。大学進学に向け、クラブ活動も自粛して勉強一辺倒。そんな高校生活に疑問を抱いた二年生三人が、野球の巧い生徒を集めて対外試合をしようと画策。三年生のエースを口説き落とし、チームを結成した彼らは、社会人野球チームとの練習で、その実力ぶりを発揮する。受験のため、青春を犠牲にしてしまうことに反旗を翻した奮戦記。
著者等紹介
半村良[ハンムラリョウ]
1933年生まれ。都立両国高校卒業後、様々な職を経て、広告代理店に勤務する。’62年『S‐Fマガジン』の第2回SFコンテストに「収穫」が入選。’71年、初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。’75年、『雨やどり』で直木賞受賞。2002年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベローチェのひととき
4
読メで知った。昔、半村良は好きでよく読んでいたので、また読みたいと思った。紹介の帯で宮部みゆきが「青春おとぎばなし」と紹介していたが、まさにその通りであった。主人公達の思い通りに話が進んでいき、実際には有り得ない話ではあるが、小説の中ではいいではないか。先生方を含めて、誰もが熱い気持ちを持っており、読んでいて気分が高ぶった。2018/07/22
Hachi_bee
4
「下町探偵局」も読まなくちゃ! センパイはじめステキな登場人物が沢山。高校生もいいけれど、大人達がまたいい感じ。そう思うのは、きっと、大人達に感情移入できる年齢になったからだろう。御都合主義は「エースの系譜」並みだけれど、どちらもエンターテインメントとしてOK。2018/07/09
ひで
2
イーデス・ハンソン、じゃなかった半村良を読むのは、中学生の時に読んだ『魔境殺神事件』以来2冊目。この本はたまたま書店で見かけて購入。散髪の待ち時間にイッキ読み。SFというか伝奇もの作家という固定観念を覆された良作でした。しかも驚くべきことに、執筆されたのは俺が『魔境~』を読んだよりさらに前。現在の物語としてもあまり違和感はない。甲子園が、もっと怪物になってしまったくらいかな。2018/10/18
KANEKICHI
2
★★★★ あの半村さんがこんな作品を❗ ここまでベタに、でも一気に読ませる作品に感謝。2018/07/31