出版社内容情報
みなさん御馴染み山崎ぶたぶたが、僧侶となって皆さんを癒します。
内容説明
東京のAMラジオ局で、朝の帯番組のパーソナリティを務める久世遼太郎は、木曜日の新しいゲストに、山崎ぶたぶたという人物(?)を迎えることになった。ぶたぶたの悩み相談コーナーは、一味違う答えがもらえる、とすぐ大人気に。今日もラジオに耳を澄ませると、ぶたぶたの渋い声が聞こえてくる。それだけで、不思議と心が落ち着くんだな。胸に響く三編を収録。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
156
シリーズもののようですが本作ではじめてぶたぶたさんを知りました。バレーボール大のサイズのぬいぐるみの本屋さんであるぶたぶたさん(中年)が、ラジオでお悩み相談のコーナーをスタートする話。ぶたぶたさんのしぐさに癒されました。出てくる登場人物の悩みは、それぞれの年代、性別できっと少なからず感じる悩みなのではないでしょうか?読者側も、ぶたぶたさんの適格で、でもぬいぐるみだからこそ人とは違う視点を持ちながら、押し付けがましくないアドバイスに一押ししてもらったような気分になれると思います。2018/01/23
優希
123
心の癒しぶたぶたさん。今回はラジオです。朝の帯番組の中で悩み相談をすることになりますが、自分なんかでいいのかと考えてしまうのが切なかったです。でも、リスナーの悩みを一味違った答えで解決するのはらしいところだなと思いました。自分だったらどんな悩みを相談しようかと思いめぐらすのも楽しかったです。2017/12/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
122
ぶたぶたその27。連作短編集。本屋さんの続編でお悩み相談。悩みなんて聞いてもらうだけでもよくなりますよねぇ。2017/12/25
りゅう☆
102
『ぶたぶたの本屋さん』続編。ラジオ番組で「ぶたぶたに聞いてみよう」というお悩み相談を担当することに。妻と長女が相性悪いかも?『運命の人』と思ってた妻とすれ違い、他に好きな人ができてしまった?エネルギーが少なくて余裕がない?100%の正解を言うのではなく、ぶたぶたさんの言葉が徐々に悩みの塊を溶いていく。プロフィール紹介のピンクのぶたのぬいぐるみがまさか本当にそれが本人とは!顔の見えないぶたぶたさんに惹かれ、ぶたぶたさんと出会った時の驚きにいつもホッコリさせられる。ぶたぶたさんのステキな声、聞いてみたいなぁ。2020/05/03
冴子
95
1年の最初の本がこの本でよかった。ぶたぶたシリーズはいつも心を癒してくれますが、今回は「ぶたぶたの本屋さん」の続編で、彼がラジオのパーソナリティで、お悩みに答えてくれます。中にも書かれていましたが、悩みを相談する人の多くは、誰かに聞いて欲しい、答えも何となく解ってはいるのだけれど、背中を押してほしいと思っているわけで、言葉を丁寧に選んで優しく語りかけてくれるぶたぶたさんはピッタリだと思います。辛い時は楽しいことを妄想するといいらしい。私も心がけてみます。2019/01/01