出版社内容情報
血塗られた伝説、怪しげな宝探し、不可思議な暗号…横溝賞作家が贈る、知的でユーモアあふれる連作ミステリー。
内容説明
国友塾大学文学部史学科の准教授・村主周一郎は、自他ともに認める西洋史オタク。講義には、取り上げる時代に合わせた「コスプレ」姿で臨む変わり種である。そんな村主の元に、次々と不可思議な事件が持ち込まれる。血塗られた伝説、怪しげな財宝探しに、奇妙な暗号。真面目だけど破天荒な教授が、歴史から得た知識を駆使して謎を解く、知的ユーモアミステリー。
著者等紹介
大村友貴美[オオムラユキミ]
1965年岩手県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。2007年『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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papako
61
時代考証したコスプレで授業をする史学科准教授の村主が、持ち込まれる謎を解く。なんでもかんでも歴史に繋げて長口舌。いろんなことに興味を持って、隠れた犯罪の真実を見つけだす。『ブラッディ〜』被害者の最後の行動が切ない。『エデンの蛇』ミステリ読みには、わかりやすすぎるお話でした。これ、元には戻れないよなぁ。表題作、暗号仕込んでからどうやって綺麗にトイレットペーパー巻いたんだろう。コスプレ授業、いいなぁ。2021/03/20
coco夏ko10角
22
西洋史オタクの准教授・村主が関わった様々な謎や事件。作中では変人扱いされてるけど、ミステリー小説って変わった探偵たくさんいるからこれくらいじゃ全然変人って感じしないんだよなぁ。村主のキャラはもっとぶっ飛んじゃっていいと思う。お話は『エデンの蛇』がよかった。2019/11/17
マッちゃま
19
こちらも初読み作家さん。その時代のコスプレをして講義する西洋史の准教授 村主を探偵役にした短編集。ちょいと変わった探偵役が活躍し西洋史のウンチクが絡んだミステリ楽しめたらと思い購入でしたが、何が…と言われたら説明が難しいのですが、なんか薄味(苦笑)設定はチンチクリンで面白そうなのになあ〜。まあ〜サラッと読めるっちゃ読めましたので、そんな感じで楽しむのもアリなのかもしれません。持ち込まれる謎も日常の謎から殺人、暗号など作品ごとに変化しバラエティーに富み凝ってます。2017/11/29
きょん
14
西洋史学准教授のコスプレがちょっと色物っぽい感じだけど、ドラマ化されたら面白いかも。謎解き自体はそれなりな感じ。2017/09/25
蕭白
9
知識欲は満足できました。表題作がご都合主義的なところはありましたが、読後、胸が温かくなるようで個人的には好みでした。2018/11/04




