光文社文庫 光文社時代小説文庫<br> 三成の不思議なる条々

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光文社文庫 光文社時代小説文庫
三成の不思議なる条々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 468p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334775155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸の筆屋で働く男が、上方から岡山まで足を伸ばしてゆかりの人びと12人を尋ね歩いて聞き出した関ヶ原の真実

内容説明

たかが二十万石の身代である石田三成が、なぜ西軍の大将として指揮をとったのか?西軍、東軍、どちらに道理があったのか?関ヶ原の合戦から三十年、当時を知る人々を訪ね歩く町人がいた。『関ヶ原合戦大名衆振舞ノ子細』としてまとめられた一冊から浮かび上がる歴史の真相とは!?そして、敗軍の将・三成について、町人を使って調べさせた「さるお方」の思惑は!?

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業後、会社勤務を経て、’96年『一所懸命』でデビュー。同作で第64回小説現代新人賞受賞。’98年『簒奪者』(『兵は詭道なり斎藤道三』と改題)で第5回歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m

10
インタビュー形式で三成の実像に迫る。知れば知るほど魅力的な人物に思えてくるから不思議だ。歴史は勝者によって作られるものだから、敗者である三成の良い話が少ないのは納得できるし、少ないからこそ情報操作されていたのではと思ってしまう。歴史の浪漫、ここにあり。2017/12/18

まいど

5
関ヶ原ブームに乗っかったダケの本かと思いきやなかなかに面白かった。 近年石田三成は徳川家に作られたイメージを脱却して忠臣篤い善人としての地位を確立しつつある。 NHK大河の主役に抜擢されるのも近いかも知れない。 今で言うところの理系に偏った人物像であった事はこの本からも読み取れるが実際の見た目も墓の発掘調査から才槌頭であった事は知れている。 だがその末裔がどうなったかまでは知るものは少ないので今回はいい勉強になりました。 ブームが去らないうちにいい本を探さねばなるまい。2017/09/21

ぶるこ

3
読書会で紹介されて、気になったので購入。石田三成が好きな人にはぜひ読んでもらいたい。まちの文具屋があるお方から関ケ原の合戦と石田三成について関係者から話を聞き、報告せよとの依頼を受け、全国あちこちをまわって関が原の合戦について調べていくうちに合戦の真相が明らかになっていく…というお話。何のために調べさせたのかも後半明らかになります。ミステリぽい要素もあり、楽しめます。2021/04/23

鈴木小

2
歴史小説としては珍しいアプローチ方法。いろいろな視点からの関ケ原、それを聞き語りというのは面白く読めました。方言の記述はもう気持ち標準語にしてもらったほうが読みやすい。2017/09/01

ムー

1
戦国時代のメジャーな武将でなくその近くにいた人たち(実在していたのかな?)に三成や主君を語らせることで、飽きずに最後まで一気読みできた。会話も自然で読みやすいし、少しずつ明らかになる三成の実像も面白い。もちろん史実はこの通りではなかったと思うが。岩井さんの他の作品も読んでみたくなりました。2019/10/31

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