出版社内容情報
ユーズド人工心臓を移植してから、食べ物の好みや行動が変わってしまった男。「心臓異色」どこか懐かしく少し不思議な短編集
内容説明
「古いもの」が好きなケンは、古代遺物の『レコード』が奏でる魅惑的な調べに聴き入る毎日を送っていた。そんな彼が恋をしたのはジャケット写真の中で微笑む女性。「彼女に会いたいんだ」大それた願いは思いがけぬ出来事を招き…。(「ボクはニセモノ」)中古品やおさがり、古いものに宿る思いが巻き起こす物語を、ユーモアとシニカルで包み込んだすこし不思議な短編集。
著者等紹介
中島たい子[ナカジマタイコ]
1969年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。放送作家、脚本家を経て、2004年「漢方小説」で第28回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
16
あぁ~、単行本『心臓異色』の改題文庫化だった。内容つまらないわけじゃないけど、中島たい子さんの未読作品が読める♪ってウキウキしながら開いたからちょっとガーン。そのまま読んだけど…。2018/05/14
逍遥遊
4
80-07-20180922 予想外に面白かった。クスッと笑える。未来が舞台の短編集。これは人に勧められる本だと思いました。2018/09/22
yamakujira
1
泥棒が盗まれた者の痛みを知って改心する「家を盗んだ男」、中古車を買いに来た客が消えてしまう「ディーラー・イン・ザ・トワイライト」、放置していた古いロボットに惹かれる「それが進化」、人工臓器に心が宿る「心臓異色」、スタジアム建設に右往左往する「踊るスタジアム」、クローン技術が恋をもたらす「ボクはニセモノ」、天文台にタイムマシーンが隠された「いらない人間」の7話の短編を収録。近未来のSFっぽい設定に切なさとぬくもりを感じてホロリとする。でも、物語の後日談を想像すると、じんわりと怖くなるな。 (★★★☆☆)2019/11/01
サリーママ
1
家を盗んだ男、ディーラーインザトワイライト、それが進化、心臓異色、躍るスタジアム、ボクはニセモノ、いらない人間。SF短編集。2018/03/15
めめぞう
0
★★★☆☆2017/10/28
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