出版社内容情報
上田秀人[ウエダ ヒデト]
内容説明
八代将軍吉宗の世子・長福丸が病に倒れたという知らせが入る。吉宗の命を受けて西の丸へ入った御広敷用人の水城聡四郎は、毒が盛られたことに気付く。一方、竹姫が長福丸の病平癒祈願で寺社を参詣することとなった。狙われる竹姫を聡四郎は守りきれるのか。そして、関わりの者たちを苦しめられた吉宗が、ついにとった行動とは…。大人気シリーズ、待望の第十一弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
74
御広敷用人 大奥記録「呪詛の文」11巻。長福丸が狙われ西の丸大奥の御広敷、筆頭添番とのやりとりさらには男子禁制大奥に入り大奥女中、扶育菖蒲等有無を言わさぬ態度行動頼もしいですね。2019/10/01
ジュール リブレ
22
いよいよ終幕に向けての急展開?いつにも増して激しくぶつかり合った一冊でした。今で言うと、中学生?の竹姫が凛々しいこと。本作一番の力強いキャラです。それに比べ敵役たちの弱々しい遠吠えが虚しい。2017/02/06
うさこ@タッタカタ
11
付家老の件、尾張の疑惑は終わりなのか?菖蒲もあっさり片付けられて拍子抜け。これは作者の癖なのかしら。おっとととなりまする。次は切ないなぁ。そして聡四郎は父になり、上様が名付け親となるの巻きですか。2017/01/22
うさこ@タッタカタ
11
怒涛の展開よ。攻める吉宗、このスピード感、上田作品のなかで最速!おのれ吉宗〜このままでは終わらんぞー鬼女の形相の天英院。もうこのあとの竹姫の運命を思うと(涙)そしてまたまた師匠がいい味出してます。走れ数馬!竹姫を頼むわよ!2017/01/09
真理そら
9
水城が少しずつ頼もしくなってきていていい感じ。吉宗のフットワークの軽さにびっくり。天英院は味方を次々失って、頼みは血筋というプライドだけになってしまった。大奥に居場所を失った今となっては竹姫と吉宗の仲を裂いても意味がない気がするけど…どうなんだろう。というか竹姫が綱吉の養女のままでは吉宗の室になるのは難しいのでは、と思う。まあ、史実があるからこの恋は実るわけがないんだけど。2017/10/15