出版社内容情報
坂岡真[サカオカ シン]
内容説明
将軍の毒味役「鬼役」を務める矢背蔵人介。裏御用を指示する橘右近から呼ばれて、奥高家と大名との衝突の仲裁に入ったことから運命の糸は動き始めた。蔵人介を狙う正体不明の刺客の口からは「京がおまんの墓場」という言葉が漏れる。京へ入った蔵人介の前に待っていたのは、かつてない強大な敵と、自らの衝撃の過去だった。人気シリーズ二十作記念の大傑作長編。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
138
やっぱりこのシリーズが好きだ!20巻目はちょっと長い(汗)私の苦手な禁裏・・そこに行く途中の名古屋と今回鬼役の旅と来た~!八瀬の里での出来事も、とにかくあれよあれよの一気読み。まさかの蔵人介の出自が・・嗚呼、いいんだ。いろんな事抱えて早く帰ろう。還る場所はあそこしかないよね!まさしく『運命』(さだめ)。過酷過ぎるそれを背負ってこの先も修羅の道を進むだけだ!2017/01/05
とし
98
鬼役「運命」20巻。圧巻でした、矢背家の養子でも出自は凄いですね、京都での蔵人介の活躍も良かったがやはり、舞台は江戸が良くにあっていますね、次巻の登場は江戸に期待。2017/04/09
KAZOO
94
この巻は前巻に引き続いてのもので、いつもは短い話がいくつか収められているのですが、強大な敵を倒すまでの話です。江戸から尾張名古屋城での活躍、さらには京都での主人公の故郷のようなところでの活躍です。猿彦やその家族などの助けもあり、無事に江戸にもどることとなりますが主人公の出生の秘密のようなものもあったりします。やはり敵が強いと読んでも力が入ります。2024/08/16
えみ
54
将軍家毒味役は表の顔、もう一つの顔は幕臣の不正を断つ暗殺役。鬼役・矢背蔵人介、ここにきてもまだ彼には秘密があったのか。と驚きを隠せない。シリーズ第20弾。運命は自分では決められない、他人の手によってつくられているものなのだと、それが真実なのだと首肯せざるを得ない残酷で衝撃の事実を突きつけられた。刺客に襲われ、彼らの黒幕の正体に迫るため京へ入った蔵人介。そこで待ち受けていた最強の敵と己の過去。この過去はこれから彼の人となりを語るうえで欠かせないものになるのだろう。その点で言えばこの巻は転機となる1冊だった。2024/05/21
ベルるるる
28
蔵人介、やっぱり江戸の方が似合うと思うな。2017/04/06
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