出版社内容情報
田中芳樹[タナカ ヨシキ]
内容説明
王都エクバターナの街で、アルスラーンとエラムが魔物に襲われる。蛇王ザッハークの魔の手は確実に忍び寄っていた。一方、ミスル国で玉座を狙い雌伏するヒルメスは、美しき孔雀姫・フィトナと運命的に出会う。彼女の腕には謎の銀の腕環が…。そして魔の山デマヴァントに閉じこめられたクバードたちの運命は!?パルスの新たな歴史が動きだすシリーズ第十一弾!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年、「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜囚』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
108
久々の、本当に久々のアルスラーン戦記だ。前作『妖雲群行』を読んだのが2000年の1月だからほとんど16年ぶりである。版元も移って初めての光文社文庫によるアルスラーン戦記になる。しかしそれでも読める。クイクイ読める。ブランクを感じさせずにすぐさまアルスラーン戦記の世界に入っていく自分がいた。しかし本当に読者を待たせる作家である。これだけブランクが空いても物語世界に没入できるのからその実力はやはり高いのだ。しかしアニメ化の影響はスゴイ。読んでいる最中、登場人物像がアニメのキャラクターに脳内変換されてました。2017/01/02
Baro
23
カッパノベルズ版で1年ほど前に読んでいました。光文社文庫版を購入して再読です。蛇王ザッハークの眷属たちが各地に出現し、アルスラーンたちの行く末に翳りを落とす。その中でも、アルスラーンとエラムがエクバターナの夜の街を微行するシーンでちょっとほっこり。表紙はトゥースと3人の妻たち。2017/05/27
リノン
19
ボタンがまだ生きていたけど、最後までしぶとかったのが印象的。お金にも命にも貪欲なのね。とうとう魔軍が来てしまったようで、エクバターナも大変だ。おちおち、お出掛けもできません。いやぁ、面白いね。2017/06/18
hnzwd
17
ギスカールvsボダンからのエステル一行のパルスへの逃亡。アルスラーンとエラムに襲いかかるグール。クバード一行の鍾乳洞からの脱出と、あっちでもこっちでも忙しいです。ラストはついに本格的なザッハーク軍との対決を匂わせて、、。角川は10巻までで、10年振りに光文社から続きが、、ということらしい。なんという事を。。2022/05/29
タカギ
16
本のタイトル通り、いよいよ魔物たちの出現が本格化する。地底での戦闘は緊張の連続だけれど、その中でも器量の大きなクバード、飄々としたメルレイン、掛け合いの楽しいトゥースとその3人の妻たちには救われた。ヒルメスにはロマンスが訪れたけど、アルスラーンにはまだなさそう。銀の腕輪の美女も3人いて、全員が今後のパルスの行方に関わってきそう。2016/12/17
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