光文社文庫
山岳迷宮(ラビリンス)―山のミステリー傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334773243
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報



山前譲[ヤママエ ユズル]

梓林太郎[アズサ リンタロウ]

樋口明雄[ヒグチ アキオ]

七河 迦南[ナナカワ カナン]

角田 喜久雄[ツノダ キクオ]

仁木悦子[ニキ エツコ]

加藤 薫[カトウ カオル]

長井彬[ナガイ アキラ]

森村誠一[モリムラ セイイチ]

内容説明

中高年登山者や山ガールの増殖に加えて、今年二〇一六年から八月十一日が祝日の“山の日”となり、さらに加熱が予想される登山ブーム。だが、山は俗世間を離れた特殊な場所―異界あるいは密室として、多くの物語の舞台になってきた。本書は厳しい大自然の中で繰り広げられる謎と殺意と愛憎に満ちた山岳ドラマを八編収録。どれも山の魅力溢れる傑作揃い!

著者等紹介

山前譲[ヤママエユズル]
推理小説研究家。1956年北海道生まれ。北大理学部卒。2003年江戸川乱歩研究書の最高峰といえる『幻影の蔵』(東京書籍刊、新保博久氏と共著)で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽろん

36
山岳ミステリーのアンソロジー。閉ざされた大自然の中で繰り広げられるドラマは、それだけで心が唆られる。中でも樋口氏のモーレン小屋は有り得そうな気持ちにさせられて印象的だった。2019/01/24

シガー&シュガー

15
山の日制定を機に編まれたという8編のアンソロジー。山の厳しい状況を設定に使い、いずれもスリリングな秀作ばかり…と言いたいけれど仁木作品のみ毛色が違いすぎ、なぜこれが入っているのか疑問(息抜きなのかも…)。推理モノとしてはやはり森村作品が定石通りで読みやすく、森村の山男観も辛辣で(自戒?)作品への効き目が強い。そして以前から読みたかった加藤薫は時代を感じるものの印象的な作品。解説は山岳小説の紹介に多くを割いているので「山岳マンガ・小説・映画の系譜」と併せて読むとほぼ山岳作品は網羅できるのでは。2017/03/24

LaVieHeart

10
山を舞台にしたミステリーの新旧アンソロジー8編。細々と読み続けている梓林太郎さんと樋口明雄さん以外は初読みで、古いものでは戦前の作品もあって、山ミステリーの変遷のようなものを感じる。 個人的に「A山」とか「S岳」とか山を表現されるのは「何山だろう?」という方に気を取られて作品に集中できないので好きではないのだが、そういう作品もあったのがちょっと残念に感じた。しかも「地図を見ればわかるように」とか言われても何山だかも正確には分からないのにどうしろと?という面白さ半減な作品が最後にきているのがちょっと。。。2025/04/01

yamakujira

8
山岳ミステリ8編のアンソロジーを、尾瀬に携えて読了。樋口明雄「モーレン小屋」と森村誠一「虚偽の雪渓」は既読だった。あとは、梓林太郎「避難命令」、七河迦南「冷たいホットライン」、角田喜久雄「死体昇天」、仁木悦子「虹の立つ村」、加藤薫「雪渓は笑った」、長井彬「悪女の谷」を収録。どれも山の匂いが漂ってくるようで、後味の悪い話も楽しく読めた。怪奇的な「モーレン小屋」よりも、「雪渓は笑った」とか「悪女の谷」の方が怖くて夏向きかも、ってホラー小説じゃなくてミステリだけど。解説も読みごたえがあったな。 (★★★☆☆)2016/08/15

まみ〜

6
山を舞台にした8作収録のアンソロジー。戦前から平成まで、幅広い作家さんが揃いました。結構怖い作品もありましたが、全体としては読後感は良かったかな。 梓林太郎先生と、仁木悦子先生の作品が特に良かった♪そして森村誠一先生はさすがですね。 巻末の解説も良かったです♪2017/06/24

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