出版社内容情報
上田秀人[ウエダ ヒデト]
内容説明
八代将軍・吉宗の命を受け、竹姫を継室とする根回しのため京へ上った御広敷用人の水城聡四郎。その帰路、新たな吉宗の命で尾張名古屋に寄った聡四郎は、尾張徳川の「秘事」に触れる。御三家筆頭の運命を決める事実を握った聡四郎に、新たな刺客が放たれた。未曽有の危難を乗り越えるために聡四郎がとった秘策とは―。大人気を誇るシリーズ、待望の第十弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
85
『情愛の奸』というサブタイトルがつけられた本巻。「奸」とは悪者、邪なこと、悪賢いこと。いい加減、権力を巡る陰の争いや大奥の邪なことにうんざりしてきた。どうやら上田秀人氏は、このシリーズで大奥の悪辣な所業を殊更にかき立てることで読者の怒りを最高潮に高めることを楽しんでいるらしい。確かに読者は悪に怒れば怒るほど吉宗や聡四郎によってその悪が退けられたとき、ざまあみろとスキッとするのだが。シリーズはまだまだ続きそうだ。まんまと上田氏の術中に陥っている。2016/07/16
とし
69
御広敷用人 大奥記録「情愛の奸」10巻。聡四朗さん尾張で仕掛けましたね、いよいよ江戸にて最後の決着がどのようになるのか楽しみですね。2019/09/30
ジュール リブレ
22
敵役が、少し、考えが足りない感じが否めないのだけれど、ストーリー展開は、淡々と。10冊目にしては進みが遅い気がしないでもないのだけれど、退屈せずに話は進みます。次巻のストーリーも見えているけれど、どこまで進んでくれるのかしら?2016/08/15
うさこ@タッタカタ
11
やっぱり紅が出て来ると面白くなるのおーあまりお出かけさせないでくだされ。(あきれたか)…その時の聡四郎くんの顔見てみたい!江戸に戻り、次が天英院との対決か!百万石と交互に読んでいるので、わけわからんようになるのは致し方なし!2016/12/31
うさこ@タッタカタ
8
前回は図書館本でしたので、購入しました。帯には、上田秀人はやめられない!まさに! 2018/03/08