出版社内容情報
ダムの底から発見されたカメラマンとミス・郡上八幡の死体。事件は4年前の血塗られた連続女性殺人事件へと繋がってゆく。
内容説明
ダムの底から、有名カメラマンと元ミス・郡上八幡の死体が発見された。男は警視総監の息子と判明し、その衣服からは覚醒剤が見つかる。表沙汰になれば大スキャンダルだ。十津川警部は、彼が未解決の血塗られた連続女性殺人事件を追っていたことを掴む。警察庁上層部からの圧力の中、必死の捜査を続ける十津川。だが、新たな惨劇が幕を開ける!傑作サスペンス長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
125
本書は明らかにサイコ・サスペンスなのですが、それに関係なく「祭りの果て、郡上八幡」と「日本の旅情ミステリー」の趣を醸し出すタイトルなのが著者らしいですね。本書は残念ながらフーダニットではないですが焦点の連続女性殺人事件の異常性がまさに血塗られた狂気の性を感じさせる一昔前の本格ミステリーのテイストを味わえましたね。そして狂気の殺人犯を追い詰める興奮に満ちた展開と意外な結末に続く十津川警部でさえ如何ともし難い理不尽な事後処理には憤りを覚えながらも現実に十分ありそうな日本の体質を感じさせるドラマに満足でしたね。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
5
2015年 8月20日 初版2022/03/29
けいいち
2
読んでてほとんど退屈で退屈で仕方なかった。 「電話を切って、室井にきくと、それなら、場所を知っていると、いった。」 こんな調子で「、」が多すぎてイライラした。 あー疲れた。2018/03/26
あきさん
2
お偉さんが若かりし頃に隠し子を作っていたという、見慣れた展開・・不祥事をもみ消すなんてのは、よくあることなのだろうか。2016/05/09
kan
2
6月に郡上八幡を訪れて京都とも似ているあの町が好きになり、手に取った本。大学時代京都にいたのもあり、小説の中の空気感(静かな郡上八幡は訪れたしお祭りの雰囲気は祇園祭を思い出し)が伝わり面白かった。モデルさんのくだりなどもう少し、と思ってしまうところもあったが、連続殺人や町の空気感を楽しむには十分でした。丁度いま徹夜踊りの期間だし尚更良かったのかも!2015/08/14
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- 和書
- 「三国志」乱世の人物学