出版社内容情報
矢背蔵人介の息子・鐡太郎が、大坂の緒方洪庵の元へ弟子入。そして、その緒方洪庵ともども、事件に巻き込まれるが――。
内容説明
江戸府内で若い娘が次々に姿を消した。将軍の毒味役、御膳奉行の矢背蔵人介にそう教えてくれたのは勘定奉行の遠山左衛門尉景元だった。そして、蔵人介までが姿を消す。蔵人介が連れていかれたのは、娘たちが囚われている場所。そこには「地獄」が待っていた。はたして蔵人介は脱出できるのか。著者渾身の剣戟シーン満載!人気沸騰中の鬼役シリーズ、驚愕の第十五弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
116
鬼役「手練」15巻。毎回展開が早く田宮流抜刀術が冴え渡り剣戟シーン最高痛快でしたね、ここの所橘右近さんの命令を無視し行動をとり続けているような矢背蔵人介さん面白い展開ですね。矢背の跡取り息子鐵太郎はどうなるのかな?2015/08/15
KAZOO
100
今回も3つの話が収められています。暗殺を依頼されるも、状況を探るとおかしいと気づき本来の正義の仕事を行います。また今回も遠山金四郎が出てきて仕事を依頼されるが捕らわれの身になります。ただ大太刀回りのすえ最後は主人公が生き残ります。また大阪の緒方洪庵塾に入った息子から手紙もき、家宝の「国綱」ももどってきます。2024/07/21
はつばあば
61
手練れとは蔵人介か、はたまた鎌鼬の女おりょうか。?坂本龍馬の女もおりょうだったな。いやいや蔵人介も男じゃわい、30人もの小悪党をぶった切るのはいいが手練れた女に騙されおってからに・・まぁ最後は〆たがな。悪の見極め方が橘の爺さんと少し狂いが生じてきた。結構年寄は「長い物には巻かれろよ」と世間慣れしてますから、脂の乗った若い方には許せない潔さが、余計蔵人介を良く見せているのでしょうね。用人の串部さん、何だか涙脆くなってきましたよ。彼がいるからこそ蔵人介の悪の見極めも出来るって事で・・串部さんも好きですよ2017/02/05
えみ
51
世の中には様々な悪が蔓延っているけれど、まさに誰かの正義は誰かの悪。という矛盾の洗礼を受けた将軍家毒味役、裏の顔は幕臣の不正を断つ暗殺役・矢背蔵人介。今回斬り捨てた敵はそんなに世を憚った悪者なのか。誰かの都合のために切り捨てるのではないか。…蔵人介の迷いは尽きない。ついに御小姓組番頭・橘右近からの暗殺御用の命を破ってしまうか。更に私利私欲のためにあの手この手で蔵人介の神の舌を手に入れようとしたり、逆に滅してしまおうとしたり。挙句に市井の娘達を拐かす輩に蔵人介までもが連れ去られ…騒がしい。鬼役に休暇なし。2024/04/13
いつでも母さん
34
大好き鬼役シリーズの最新15弾。今から最終回を心配している私(これも歳のせいか・・そう思うことにする)今回は又、凄まじかった。『密命破り』嫌な橘右近の命なんて聞かなきゃいいのに・・と何度も思っていたのでかなりスカッとした(笑)しかも、見届け人の公人朝夕人(こやつも毎回憎らしい~)いいところ有るじゃんって思ったわぁ。『鎌鼬の女』は絶体絶命!鬼役様これまでか?串部はどうした?って焦らされた。危ない危ない(汗)しかし『手練』のタイトル通り、影のご用で段々にお命危なくなってきてますね。心配だ・・2015/06/16
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