出版社内容情報
裏社会の住人を次々と狙い撃ちする謎の殺人鬼。犯人を駆り立てる狂気の裏にある、恐るべき真相とは?
内容説明
池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の形事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく―。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは?超弩級のスリルと興奮!大ヒットシリーズ第六弾。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『妖(あやかし)の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。’03年には、『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
715
シリーズのファンとして読めば面白い展開が盛りだくさんで、各キャラの見せ場もバランスよく配置されている。この作品が最高傑作という声があるのも理解出来る。しかし、ミステリとしては仕掛けもひねりも一切なく、そっち方面での驚きが凶器の正体だけという…。2作続けてになるが、姫川がホシを看破した訳ではなかったりもする。…しかし、実は今のところ1作目の次に好き。姫川サイドも犯人サイドも人間ドラマが濃いめで読みごたえはしっかりとあり、半グレ/不良外国人と、エッセンス程度にちょい新しめのネタを取り入れているのも楽しい。2017/02/27
ehirano1
421
なんだかいろいろな意味で凄いことになっている素晴らしい本作。先ずは菊田がゲフンゲフン・・・。旧姫川班メンバーの各々の新しいスタート、そして待ち構える苦難。ワクワクが止まりません。2018/01/01
うっちー
209
シリーズ摘み食い。全体を把握できていません。前半間延び、後半一気でした。2017/12/02
chinayo
196
姫川シリーズ。今回の話の舞台は、池袋周辺。被害者が、暴力団だと犯人への憎悪が薄くなるのが不思議。今回いい味を出していたのはガンテツでした。2015/11/28
るーしあ
191
姫川玲子が本格的に帰ってきた。猪突猛進でグイグイと事件解決にひた走る玲子。秘める危なっかしさも抜群の魅力だ。菊田にガンテツ。間にスピンオフ「感染遊戯」を挟んだのも登場人物への懐かしさに拍車をかける。姫川シリーズを楽しめているという充実感に浸れる作品だ。「ブルーマーダー」の殺戮シーンはこのシリーズさながらの残虐性を継承している。そこも惹かれるポイント。しかし犯人にたいしたどんでん返しもなくあっけなく捕まり、多少不満は残る。それでも次回作が待ち遠しい。できれば姫川班復活を希望する。やはりこのシリーズは面白い。2015/08/06