内容説明
将軍家毒味役を務める矢背蔵人介の息子・鐵太郎は知人の勧めで海外渡航の企てに参加しようとする。しかし、その企ては何者かによって阻止され、参加しようとした者は鐵太郎の眼前で斬殺される。鐵太郎に捕り方たちが忍び寄る。はたして、鐵太郎、蔵人介、そして矢背家の人々の運命は―。蔵人介に最大の試練!人気上昇中の鬼役シリーズ、慟哭必至の第十四弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸しだす筆致の時代小説を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
132
鬼役「気骨」14巻。矢背家の家族の白装束にて捕り方と立ち向かうカッコ良いですね、鐵太郎さん上方へ旅立ち寂しくなりますが、それにしても暗殺御用での動きがないようですが?。2015/05/07
KAZOO
102
よく続いていると思います。14巻目は、3つの話が収められていて、主人公の友人(年に1回飲み交わす相手ですが)が殺害され、それが加賀藩との絡みの事件になります。また隣人の息子を預かっていて、それが養子になる話ですがやはりその話には裏があります。3つ目は主人公の実の息子が蘭語をものにするため緒方洪庵の弟子となるべく大阪へ行くまでの経緯が書かれています。もう一人の隣人の息子で将軍の影武者となっている人物はどうなっているのでしょうか?2024/07/12
はつばあば
55
何があろうとこの14巻「気骨」は読み外してはならぬ!。良かった~(^^♪。若者の未来を見据える目と後先を忘れた言動に不安を覚える家族。それでも流石鬼役一家。一族郎党の気骨に喝采。私も子供を守る為なら・・いやいや誰もが親になったら子を守りたい気持ちで一杯のはず。鳥居耀蔵をタイムスリップさせてこの世に迎えたい。目を白黒させるでしょうね、そして元の時代に返せば・・もう少し柔らかくなるかも。鐵太郎の14歳の旅立ち・・時代はまだ鬼役を必要とするのか。?私はもう少し楽しみたいものです(#^^#)2017/02/05
えみ
54
「親の心子知らず、子の心親知らず」とはよく言ったものだが…親子共々お互いに分かり過ぎるとそれはそれでツライ。鬼役シリーズ第14弾にして遂に大きく動き出す、将軍家毒味役・矢背蔵人介とその子・鐵太郎の親子関係。まさか2人にそんな未来が待っていようとは!蔵人介の裏の顔、幕臣の不正を断つ暗殺役には剣術の際が必要である。しかし鐵太郎にはその才はなく…。跡取り問題。家を継ぐということが重要だった時代。剣だけでは断ち切れない親子の想い。親交があった者の疑惑、死、無念を見続けてきた蔵人介が今回立ち合った試練とは!!2024/04/04
み
26
これは、ばっさばっさが霞みました、最終話は子がいないあたしですら感情移入しましたよ。居候その1さんが登場しなかったのは、ちと残念。2017/05/09
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