内容説明
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
1462
辞書編纂の話!サクサクと読んでしまいました。馬締さん筆頭にキャラクターみんないいですね。西岡さんが、いい味だしてて好きですね(笑)。去り際もかっこいいしね。もっと登場してほしかった。文庫本で読んだんですが馬締さんの恋文…、恋文ではないなあ。ありゃ文学だ(笑)。 再読する時は遊佐未森をBGMにして読みたいかな。2015/05/19
kk
961
この小説も今更ながらに読んでみたのだけれど、いやぁ、これは凄い。良い。びっくりしてしまった。本屋大賞、ほんとにダテじゃないですね。 登場するキャラクター達の個性と発見と変容。そこに僕たちが見出すのは、かつての自分であり、今この時を生きる自分であり、そしていつかは見てみたい自分の姿なのではないでしょうか。 それにしても。 まさか辞書の編纂の話で不覚にも涙することになるとは、読み始めたときには、思ってもみませんでした。2018/12/15
森林・米・畑
825
学生時代、何気に当たり前のように使っていた辞書。その作製現場なんて考えた事もなかったし、それを題材に小説を書いた先生もすごいや。登場人物それぞれにも入り込めました。今国語辞典持ってないからこれを機会に手元に置いておこう。言葉に興味を沸かせてくれました。2016/05/18
どんふぁん
810
2018年2月11日読了。読後感は清々しい限りです。最後は涙涙でしたが、大渡海が出来上がって本当によかった。それにしても、辞書ってこうやって出来るんだなと、初めて知りました。細かい修正と探究心が、ものをいう世界なんだなと。あと、言葉の大切さを感じることが出来ました。馬締くんのキャラクターに笑いつつ、愛されキャラなのがうらやましい限りです。個人的に大好きだったのが、西岡さん!あのチャラチャラした感じが、私好みです。2018/02/11
さてさて
801
『辞書は、言葉の海を渡る舟だ』という荒木、その荒木を『君のような編集者とはきっともう二度と出会えないでしょう』と熱い信頼を寄せる松本。荒木はそんな松本の思いを託せる後任者として馬締を探し出します。名前の通り、大マジメな彼を中心に『大渡海』という辞書の編纂が描かれるこの作品。無限の言葉の海に触れる喜びと、そんな海の上を進む舟を編んでくれている人たちの情熱に触れることのできるこの作品。言葉の海がある限り、言葉の海を渡っていこうとする者がいる限り、舟を守っていく人たちの仕事に終わりはない、そう感じた作品でした。2021/06/20




