内容説明
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
1146
辞書編纂の話!サクサクと読んでしまいました。馬締さん筆頭にキャラクターみんないいですね (^o^)西岡さんがいい味 だしてて好きですね(笑)文庫本で読んだんですが馬締さんの恋文… 恋文ではないなあ(笑) 再読する時は遊佐未森をBGMにして読みたいかな(*^_^*)2015/05/19
どんふぁん
802
2018年2月11日読了。読後感は清々しい限りです。最後は涙涙でしたが、大渡海が出来上がって本当によかった。それにしても、辞書ってこうやって出来るんだなと、初めて知りました。細かい修正と探究心が、ものをいう世界なんだなと。あと、言葉の大切さを感じることが出来ました。馬締くんのキャラクターに笑いつつ、愛されキャラなのがうらやましい限りです。個人的に大好きだったのが、西岡さん!あのチャラチャラした感じが、私好みです。2018/02/11
mitei
786
辞書にかける出版社の編集について書かれた物語。辞書を作るというのはこんなにも熱く、長くかかるものなのだなと感じた。まさに携わる人がそれぞれ人生を捧げている姿に感動した。月日をかけている様子がよく分かる筆致にが印象的だった。2017/02/11
max
753
活字、そもそも辞書は受験勉強の時にお世話になりつつも、その時の苦しい思い出からか、苦手意識しかなかった。 三浦しをんさんの作品は、「風が強く吹いている」然り、新たな世界観をエキサイティングに開いてくれる。 辞書の編纂という大きな仕事に取り組む作中の登場人物は皆、とても素敵だ。 読後に共感した達成感。良かったです。 普段使う辞典にこれからはもっと感謝したい。2016/02/06
た〜
613
非常に素晴らしい。納得のベストセラー。辞書という極めて身近だけれど、どのように作られるのか殆ど知られていないものを生み出す物語。まずテーマが興味深い。そう言えば知らなかった、一体どのようにと、すぐに引き込まれる。人物のバランスが良い。変わり者の主人公を比較的普通な立場の違ういろいろな視点から見て描かれ深みを増している。何よりその人達それぞれの情熱が伝わってくる。ちょっと残念なのは香具矢との恋愛話がバッサリ切られていること、彼女が結婚後も林姓を名乗っているのにその理由が抜けていること、かな2015/06/02